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ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

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舌を出す蛇。
*

しゅうう、と蛇の威嚇を思わせる息の根が聞こえ、陽一は身震いが隠せなかった。
凍える寒さよりも、この世には心胆を寒からしめる強烈な感情が存在している。

身を持って知っていたはずの、醜悪な紅い蛇。
だがそれよりも太く、捻れた感情の渦を巻き付けて、日向双次郎のシャドウは巨大な満月を背に、生者達を嘲笑う。

かつて、人であった男は、蛇に喰われ、蛇と同化し、蛇を腹に飼う化け物となっていた。

*

「お、前…」
まだ生きているのか、と問いになっていない問いかけを陽一がこぼすと、案の定日向は「私は死人だ!」と揚げ足を取り狂気の嘲笑を大声で周囲に吐き出した。

「……いいなあ、相変わらず低能で低レベルな生活を営み、ちっぽけな生活に甘んじる事に生き甲斐と生の喜びを見いだしたと勘違い出来る人生の敗者共め。私は羨ましいよ。異能の力を持て余し、崇高なる滅びの母の真なる思いも聞き取れず、ただいたずらに人生を諾々と過ごす。
低能だ。あまりに低レベルだ。愚の骨頂だなぁ」

「な、っこの…!」
「やめろ榎本、挑発だって分かるだろ?」
珍しくムキになって飛びかかりそうになる榎本を制すると、陽一はヨーヨーと召喚機をコートのポケット内でそっと握り直し、日向を見据える。

「お前、どうしてシャドウと化した。子供達のペルソナは…いや、子供達の精神は、魂はどうしている」
どうやら、望んでいた質問らしい。日向のシャドウは嬉々とした表情を浮かべ、タール状のぬめぬめと照る顔面にビニール質のシワを畳んで耳元まで裂けた口を開く。

「何だ?そんな事も理解せずに私の貴重な研究資料を燃やし尽くしたのか?…馬鹿が!!これだから人生の敗北者は困る!!
クズ鉄と金塊の区別も付けられぬとは、お前達の持つペルソナとやらも大した事は無いなぁうふうっふふふふ」
飽きもせず、言葉の限りこちらを罵倒し優越感に浸っている。
榎本も気がついたらしい。
そうなのだ。怒る事など、必要ない。
こんなゴミ以下の存在に、怒る力すら勿体ない。

「で?…続きは無しかい?」
「ん?ああそうか、説明してやらねば、お前達愚民には理解出来なかったな…よかろう。少し、お前達に知恵を与えてやる。
そうすれば、ついぞ私に行った反目行為のいかに愚かしい事であったか理解出来るだろうからな!!」
ふは、もしくは、ふひ、としか形容しづらい、くぐもった嘲笑を顔面に心底嬉しそうに浮かべる研究者のシャドウは有り難いご高説とやらを始めたようだ。












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