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ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

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問いかけるてのひら。
*
「…おとーさん、助かるんだよ。よかった、よかったね…」
「双葉、俺はまだ…」
「いいよ。僕、もう平気だから。どうせ、何時死ぬか分からないなら、僕おとーさんとずっと一緒にいたい。
おとーさん、弾は全部自分に使って。僕は大丈夫。戦えるよ」

微笑む双葉の目の奥に、一瞬青い狂気が揺らめいた。

「…それに、坊やもいるし。坊やは、僕とおとーさんの、子供だもの」

坊や。死神。
あの異形を、目の前の少年は何のてらいも無く、受け入れていた。
そして、こんな俺さえも。
おののく陽一の眼前で、双葉は、まさしく全ての汚れた生命を受け入れる母の顔をして涙を流していた。

「おとーさん。坊やは良い子だよ。僕の言う事聞いてくれるし。
あの子は悪いシャドウとは違うんだ。
元々はシャドウだったのかも知れないけど、もう僕のペルソナになってるもの。
悪い事なんかしない。絶対、約束するよ」

「騙されるな成瀬!!」
厳しい表情で堂島が叫ぶ。

「…そいつは、もう駄目だ!死神に魅入られてる!そんな奴にお前の力を一つたりともくれてやる必要などない!
世界の選択だか何だか知らんが、弾は自分に使え!全部済んだら俺がそのガキ始末してやる!!」
「堂島さん!!…先輩、僕は双葉君を信じてます。今は色々在りすぎてショックを受けてるだけだと思うんです…だから、だから、自分と、双葉君に使う弾丸はよく考えて下さい…どちらを選んだとしても、僕は、これからも先輩の力になりますから…」
「黙れ榎本、まだ分からないのか!あいつは、この世に害を為すだけの存在だ!!」
「彼は、双葉君は人間です!堂島さんこそどうして分かってくれないんですか!…」

堂島と榎本が、自分を思い真剣に言い争いをしている。
堂島は、ただただ俺の未来を思って。
榎本は、俺と双葉が一緒にいる事こそ幸せだと考えて…。

俺は。
俺自身は、どうしたい…?

フィレモンは、静かに事の成り行きを見守っているだけだ。
その静かな微笑は、余裕すら感じられる。

何故だろう。
この世で一番むかつく男の笑みを思い出し、俺は思わず苦笑する。

そうか。そうだな。
俺は自問自答し、掌の拳銃を強く握ると双葉と共に立ち上がる。

答えは最初から、決まっていたんだ。
俺は、そう確信するに至り、鉛色の銃口を双葉の額へと真っ直ぐに向けた。












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