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或る少年の日記  12~3月(抜粋)
*

……
………

12月31日(木)

今日、綾時に…坊やに、会いました。
大晦日に決断を聞くからと、寮にわざわざやってきてくれたのです。

彼は、十年間、ずっと僕の中に居たシャドウ。
僕の育てたシャドウ。

先日帰ってきたアイギスが、泣きそうな顔で僕に何度も詫びてた。
こんな辛い思いをさせてごめんなさい、と。

今日の昼、堂島さんとやっとお会いできて、シャガールで話をしました。
アイギスは悪くない、自分のせいだと堂島さんが言っていました。
僕は、アイギスも堂島さんも悪くないと思います。
堂島さんは、ずっと隠していた話を、全て聞かせてくれました。
おとーさんの事、理事長の事、アイギスの事、そして、全てを黙っていた理由を。

それを聞いて、やはり僕の決断は間違っていないと、確信出来ました。

おとーさん。
綾時は僕と一緒です。

産みの親から見捨てられ、育ての親に愛された子供。
貴方は僕の実の父だったけど、最後まで知らず養子の僕を愛してくれた。

綾時の本来の母=ニュクスは、彼を取り込み再びシャドウに戻そうとしています。
彼は、人間でいたがっている。
僕には分かる。だって、僕が人間に育てたのだから。
彼は殺してくれと、僕に言いました。
僕は、何も言わずに抱きしめました。
何時の日だったか、貴方が僕を抱きしめて、受け止めてくれたみたいに。
ずっと毅然としていた彼が泣きじゃくる姿を見て、
僕は悲しみ以上にニュクスが許せない気持ちで一杯でした。

人工的に産み落とされ、世界の滅びを呼べと迫られ、挙げ句何も知らず再生したばかりに世界を滅ぼしてしまう。
彼の苦悩は、僕と同じ。
僕は自分が何者であったか、どんな人間だったか、今やっと全てを思い出しました。
僕も又人工的に複数のペルソナを植え付けられ、実験体にされただけのできそこないのなれの果て。
僕は特別なんかじゃなかったよ、と皆に全てを話した時の、順平の顔が忘れられません。

僕はニュクスを倒します。
綾時を救います。
世界の決断も、運命も関係ない。
僕がそうしたいから、そうするだけ。

僕は、自分の子供を全身全霊をもって、守り救います。
貴方が、かつて僕にそうしてくれたように。

ラウンジで、皆に報告して、話をして、紅白見ながら年越しソバを作って食べさせてあげました。
かき揚げといもとエビの天ぷらを乗せて、とびきり豪華で大きなソバにしたら、喜んで食べてくれました。
全部手作りだよ、とポロリと言ってしまい、彼をまた泣かせてしまいました。
最後まで気を遣わせて、僕は悪い親です。

おとーさん、僕、頑張ります。
絶対に、負けません。

タルタロス。
かつて、貴方が堂島さんたちと一緒に挑んで、遂に制覇出来なかった滅びの塔。
そこに呼ばれていたのは、きっと僕と綾時だった。
ならば、僕があの塔を主の女王様ごと壊してみせます。

見ていてください。


……
………

1月31日(日)

おとーさん。
日記、今日で最後かもしれません。
だから出撃前に、早めに書き残しておきます。

一周忌の法要、欠席してごめんなさい。
本当は凄く行きたかったけど、どうしても精神的な余裕も持てず、皆が懸命に戦っているのに自分だけ私事で動くのは間違っているように思えたからです。
今回の作戦が全て終了したら、報告も兼ねてお墓参りにいきますね。

あれから塔の頂、及び最深部まで隅々を巡って鍛錬を積みながら、僕の中にいつしか温かい光が宿っていたのに気付きました。
貴方が亡くなった頃に感じていた、熱。

それは、あなたがくれたヒカリ。
あの日、僕に与えてくれた灯火。

あなたからの、最期の心の贈り物。

ベルベットルームのイゴールさんとエリザベスに頼んで、僕はその光を力に変えてもらいました。

メサイア。
僕のオルフェウスと、彼の遺したタナトスの結晶。
貴方の灯火を宿した、封印の器。

このペルソナは、僕の贖罪の仮面。
皆、神様みたいとか大天使みたいと言うけど、それは大間違いです。

僕は罪深い。
だからこそ、全てを投げ打って、全てを救わなければならない。
多くの人間を犠牲にして得た力なら、僕はそれを幾千幾万の大切な人の為に使い尽くそう。
望まずに得た力でも、罪は罪だと思うのです。

おとーさん、有難う。
この一年は、貴方と共にいられた8年間と同じくらい、かけがえのない時間でした。
そして、この一年間で得られた大切な人たちを守る力を、おとーさんは与えてくれました。
「癒し」そして「封印」の力を持って、僕はニュクスに挑みます。

イゴールさんは、それでもまだ不十分だと言っていましたが、足りない分は僕の命ででも補います。
おとーさんは怒るかもしれないけど、もしそっちに行っても怒らないでくださいね。

それでは、行ってきます。


……
………


……
………


……
………

3月5日(金)

今日は約束の日。
そして、サヨナラの日。

みんな、有難う。
たくさんたくさん、有難う。

僕は幸せだった。

おとーさん、もうすぐそちらに行きます。
その前に、皆と会ってお別れしてきます。

もし、これを誰かが読んだなら、伝えてください。

順平へ。千鳥さんと幸せになってください。遠くない未来、女の子が出来ると思うよ。
ゆかりへ。最期まで君の思いに気付かなくてゴメンね。君の願いは叶うから、夢を諦めないで。
真田先輩へ。プロテインと牛丼を控えてください。お願いですから。荒垣先輩からの伝言です。
桐条先輩へ。留学先で、いい人がいるそうです。先輩のお父さんが、そう言ってました。
天田へ。悩んでいるならバスケットを始めてごらん。いいことがあるから。
コロマルへ。部屋の棚にドッグフードを置いておきます。最高級品だよ。

伏見さんには、机の上に置いておいた時計を渡してください。
彼女に、プレゼントするはずだったけど、結局踏ん切りがつかなかった。
僕に縛られず、強く生きて欲しい。

最後にアイギス。
僕のことは、もういいんだ。自由に、自分の、望んだ生を生きて。
それが、僕の一番の願いだから。

君が居てくれた。それだけで奇跡。
君はおとーさんたちの、愛の結晶なのだから。



もうすぐ、君がここに来る。
そして、僕は学校へ行く。
知っている。

全て、あの時から全て、知っていた。
だけど、それはこれから。

それじゃあ。 さよなら。












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