3373plug-in

ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
店長代行と美女二人。
*

「はーい、じゃあその旨お願いしますね。…はい、今後出入り出来ないように。
きつーく、説教してやって下さい」
先程警察へ引き渡した不良大学生の件について、1階カウンター前ではアメゾウが担当刑事に状況説明を求められて渋々応じていた。
やっと引き取ってもらった時には、既に時刻は七時前。
客の入りは、さっきのクイズゲームの騒ぎも落ち着いて平常通りに戻っている。
…1階だけは。
2階は未だに近寄りづらい空気が滞留しているようで、店員の自分でさえなんとなく近付き辛くて。
ゴミ箱の片付けやひしゃげたトイレの戸口の具合なんか、とっととチェックしなければならないのだが、今日はもう何もしたくない。

「ああ、今日は災難だったな…こんな時に限ってじいちゃん病院から帰るの遅いし、刑事に詰め寄られても嬉しくないっての…」

刑事、と思い渋谷中央署に勤めている叔父の事をふと思い出す。
万年ヒラ刑事でうだつの上がらない叔父だが、思えばゲームの楽しさを教えてくれたのは、あの眼鏡が似合う雪マークなコーヒー牛乳大好きな、ちょっとオタクがかった叔父であった。昔は今よりも頭が働いたらしくて爆弾犯を捕まえた事もあるんだぞー、とか親に聞いた事もあったが、本当かどうか定かではない。
あんな、もう少しノリの軽そうな話の分かる刑事ばっかりだったらなあ、とアメゾウは気怠そうに頭を掻いた。
店長の祖父不在のため、代行店長になっていたアメゾウは、今日一日で一週間分働いたような疲労を感じてカウンターへぐったりともたれかかる。

「あーあ、これから午前様まで店開けてるのすんごい辛い…バイトさんに無理言って帰ろうかなあ…ああでも、メンテしなきゃいけないし…」

「すみません」
「え、はいなんで…」
生返事を口にしかけて、アメゾウは言葉に窮する。

目の前に、びっくりするくらいタイプジャストミートな美人女性と見るからに体育会系なベリーショートの女性。

自分とそう歳の変わらない風な、清楚なワンピースのポニーテール美女に微笑まれて、アメゾウは柄にもなく動揺して紅潮する。
「あの…」
「ちょっと尋ねたいんだけど。ここにこの子、来てない?」
ポニーテールの彼女が口を開く前に、ショートの女性が割って入り、眼前へ手帳裏に張っていたプリクラを見せる。
女性にしては日に焼けた、しかも筋肉の引き締まった逞しい二の腕を突き出され、一瞬浮かれていたアメゾウの顔元が強張る。

「ええと、ちょっと拝見させてくださいね」
「早くしてくれよ。この子。見てないか?」
「うーんと」
「モタモタすんなてめえは、時間ないんだから!」
急かされておそるおそる、プリクラを拝見すると、中に映っているのは5人。
内二人はここにいるポニー美女とムキムキショート。他には妹みたいなツインテールとお姉さん風のセミロング。見覚えはない。

中央右脇にいるのが、指差した人物…。

「ああ、さっきの」
「知ってるのか?どこだ、今どこにいる!」
ショートにいきなり胸ぐらを掴まれ、アメゾウがひぇ、と短い悲鳴を漏らすと慌ててポニ美女が中に割って入る。
「だ、ダメですよ茜先輩!乱暴しちゃあ…」
「つったって、いつまでたってもメールの返信来ねえし、電話に出ねえし!しかもアン大前で騒ぎがあったっていうから大急ぎでバイト切り上げてきたんだぞ!…ったく、最近ここいらで強引にナンパして悪さする奴が居るっていう噂だし、万一なんかあったら…」
「そ、それでしたらさっき、解決しましたよ」
「へ?」
「あ、あっちへ。2階へ。まだいらっしゃるはずですが…」
「それを早く言えよ!!…杏奈、行くぞ!」
「あ、先輩待って下さい!店員さんごめんなさい、失礼します」

【続く】












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://3373plugin.blog45.fc2.com/tb.php/242-cab45e2f

| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。