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ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

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対戦前に。
*

対戦相手待ちの画面は、すぐに互いのアバターと「対戦しますか?」のコメントが挿入される。

庵のアバターはデフォルト選択の青年である。髪の逆立っている感じや丸っこい顔つきがプレーヤー本人ともよく似ている。
色変更はしてないらしい。青い髪にデフォルトカラーの戦闘服を身にまとったヒーローが立っている。

大輔のアバターも本人の容姿とよく似て…というかまんまな雰囲気の、ソフトモヒカン・又の通称をはなわとも呼ばれる、逆毛の青年キャラである。
こちらはオレンジで上下カラー統一されたユニフォーム着用の野球選手が立っていた。

「CNまんま『ダイちゃん』なのな」
「人の事言えるのか?『アンアン』て」
「じゃあダイちゃんって呼んでもいい?」
「別にいいけど」
「わーった」

庵:【アンアン】一級・Sリーグ(デフォ・ヒーロー)
大輔:【ダイちゃん】四段・Sリーグ(ソフモヒ・野球選手)

筐体の調子が悪いのか、対戦マッチング完了後から背景暗転のローディング画面に切り替わる。

「お前、級位なのか?思ったよりプレイしてないのな」
意外そうな大輔の口ぶりに、庵はションボリ顔でそっと背後の晶の顔色を窺う。

「いやその…晶君が「ゲームは一日三百円まで!」…って怒るから…」
「当たり前でしょう?…無駄に食費をつぎこんだ反動がこっちに来るのは分かり切ってるんだから」
すでに何時の間にやら自前のハリセンを取り出し、手の内でペシペシと弄んでいる晶の形相を見て、その場にいた全員が一瞬凍り付く。

「あー…それなんだけどさ、さっきお前追っかけてた道々安住に聞いたんだけど、お前安住にメシたかってるって本当か?」
渋い顔の大輔に、庵はしおれたキュウリのように小さくなって肩をすくめる。

「申し訳ないでござんす」
「自炊は?」
「こないだチャーハン作って晶に食わせたらすげーやな顔されたんだよな…べっちゃべちゃだってさ」
「いやむしろ油メシだった。伝説の『ひーちゃんライス』より多分ひどかったね。
ラードでギトギト」
「あー…大体把握した。お前、メシもまともに作れないの?
脳みそにレシピ入れとくくらい簡単そうなのに」
あからさまに顔をしかめる大輔の背中に、「自活能力のない子なんです」と、遠い目をした晶が嘆き節をこぼす。

「だから、腐れ縁なんですよ。ほっといたら干涸らびてそうで…」
ははは、と力無い笑みを浮かべる晶に、庵は「お世話になりっぱなしです☆」と可愛く肩をすくめて見せる。

乾いた炸裂音が、室内中へ派手に鳴り響いた。
後頭部を押さえ、台座へ顔を突っ伏して悶絶する庵に周囲から苦笑いがこぼれる。

「いいいいったっっっ……いきなりハリセンとか晶マジ勘弁…」
「そんなんで普段のメシとかどうしてんのお前?人ごとながら心配な…」
半ば呆れ顔の大輔を気にする様子もなく、庵は「ちゃんと食ってるよ」と即答する。

「晶んち以外はコンビニとファミレスとバイト先の賄いメシ。今駅前のモツ鍋屋でバイトしてるんだ。俺負けたらそこで食べ放題とかどう?」
「マジで?そりゃいいな、俺豚骨ラーメンの次にモツ鍋好きだから」
「んじゃそれで決まりな。んで、店知ってるかな?『筋魂肝』って書いてキンコンカンってとこ」
「知ってる。つかあれ、そう読むんだったのか…」

大輔が何か一言二言言いかけたところで、画面が切り替わった。

【続く】












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