※500hitありがとうございました~
第一試合。
第一試合。
*
第一回戦:【カード奪取クイズ】
ルール:問題に合わせて表示されるカードの中から正解を早押しボタンで奪取しろ!
カード枚数はランダム、正解数もランダム、慎重かつ大胆に攻めろ!
庵「いきなり」
大輔「これか…」
晶「何で二人ともしかめっ面なの?」
庵「えー…だって、さあ?」
大輔「早押し系とも少しニュアンスずれるし、ビミョーなんだよな…」
早押しマニアの二人にはお気に召さないクイズ形式らしい。
「(僕は割と好きなんだけどなあ…好みの問題かな?)」
そんなもんかなあ、と晶は首を傾げた。
ジャンル選択画面へと切り替わる。
やはりプレー回数の違いなのか、大輔の方が全ジャンル+1程度レベルが高い。
庵「ジャンルどうするかなあ。得意なのから投げとくか」
→ジャンル選択:【エンターテイメント】LV3
大輔「じゃあ、俺も」
大輔→ジャンル選択:【歴史地理社会】LV4
スロットル→【エンタメ】×1、【歴地社】×2、装填完了。
画面に「Fight!」の表示が出た瞬間、二人の周囲で空気が瞬間的に変わるのが分かった。
さながら画面の向こうに立つアバターキャラの如く、食い入るような視線で画面を凝視したまま、掌で包み込むようにボタンに手をかけ二人とも微動だにしない。二人の肩から、背中から、張りつめた空気が足下の床を伝うように背後へ伝わり、皆黙って画面と彼らの背中を凝視する。
第一問目:【歴史地理社会】「香川県にあるもの」
庵「(ラッキー、地元の近県じゃん)」
大輔「(………)」
一枚目: 左から…テッテッテッテテテ 「佐」 「多」 ・・
双方、タイミングを堪えているのがひしひしと伝わってくる。
一枚目:佐多岬 両者:スルー
大輔「(佐多岬は鹿児島だな…地元間違うかよっての)」
二枚目: 左から…テッテッテッテテテ 「栗」 「林」 ・・
大輔「はいっ!」
大輔カード奪取→ ・・・【栗林公園】 ○ 正解!+10pt
正解の効果音に、画面内で汗をぬぐうアバターのように、大輔が大きく溜息をもらす。
その隣で、押し損ねた庵が「ちえっ」と舌を覗かせた。
大輔「どんどん押せよ?」
庵「わーってるって!次は取るよ」
第二問目:【エンタメ】「音楽のジャンルで実際にあるもの」
庵「(これならいけるか?)」
大輔「(これは…)」
一枚目: 上から…テッテッテッテテテ 「 ニ ュ ー ロ ン 」
双方「(ねーよ)(ねーな)」
二枚目: 右から…テッテッテッテテテ 「サ」「ノ」「バ」 ・・
庵「はいっ!」
大輔「・・・」動かず。
庵「(「ボサノバ」だろ?)」
全員の視線が画面に集中する。
庵カード奪取→ ・・・
『カ』 「サ」「ノ」「バ」→【カサノバ】 × 不正解… -10pt
庵「なんだとー!?」
大輔「(…やっぱりそうだったか…前に散々痛い目見たんだよな…)」
庵「くそっ、次っ!」
三枚目: 右から…テッテッテッテテテ 「ン」「バ」 ・・
庵「はいっ!」(→2.06)
大輔「はっ!」(→2.38)
0.32秒差で庵カード奪取!
庵「(これは「ルンバ」…)」
大輔「(ルンバ…だろうな)」
その場の全員の脳裏に「ルンバ」の単語が踊っていたその時。
カードオープン→ ・・・
『ガ』 「ン」「バ」→【ガンバ】 × 不正解… -10pt
「ええええええ!?」と背後で誰かが叫んだ。
大輔「大阪かよ」
呆然とする庵に代わって、大輔が思わず全員の心のツッコミを代弁する。
庵「つーか、このひっかけはアリかよ!」
大輔「まあ引っかかる方が悪い」
庵「押したくせにっ!」
四枚目: 上から…テッテッテッテテテ 「ア フ ロ ビ ー ト」 ・・・
庵「は、はいはい!」庵カード奪取→【アフロビート】 ○ 正解!+10pt
庵「よ、よかった…」
大輔「こんなのあるのか(てっきりひっかけかと思ってたが)」
庵「ブラックミュージック系のリストで見た気がする。フェラ・クティってサックス奏者が有名だってさ」
大輔「へえ…」
庵「聞いたことないけど」
大輔「へー…って、え?(知ってるだけかよ!)」
三問目【歴史地理社会】「フランスの観光地」→大輔二枚目奪取【国立ピカソ美術館】 ○ 正解 +10pt
大輔「国立、ってつくのがフランスで、後はスペインだっけ?(詳しくはWikiで)」
庵「へぇ~へぇ~へぇ~…」
大輔「ふてくされずに押せっつーの」
庵「へぇ~い…」
四問目【エンタメ】「モーニング娘。の曲名」→庵三枚目奪取【ふるさと】 ○ 正解 +10pt
庵「なんとなく美味しそうな」
大輔「そっちは兎おいしだ。しかも「追いし」」
庵「つーか腹減ってきた。軽くメシ食ってくりゃよかったなあ」
大輔「(幼稚園児かよ…)」
………問題終了。
一回戦:カード奪取クイズ終了
庵→+-0pt 大輔→+20pt 一回戦 大輔勝利!
「あらら、負けてるよ庵君」
まるで他人事な晶の応援に、珍しくカチンときたらしく、庵は「うっせえよ」と顔を画面に向けたまま不機嫌そうに吐き捨てる。
「だから奪取は嫌いなんだよな…」
「早押しで首が締まる事も多い形式だからな」
画面が次クイズ形式のローディング画面になっている間に、大輔が庵の不満を代弁する。
「さっきみたいに意地が悪いひっかけを両方が押した場合、結果的に早押しの得意な方が負けやすくなるから」
「あー…さっきのガンバ大阪」
「そうそう」
なるほど、早押し帝王が嫌がる訳か。得心した晶をよそに、二人の会話を聞き流しながら、庵はブスッとしたままぼそりと呟く。
「プレーオフで奪取選ぶような奴は(自主規制)すればいいんだよ」
「相当嫌いなんだ…」
あまりお目にかかることのない、渋面な庵に苦笑するしかない晶であった。
第一回戦:【カード奪取クイズ】
ルール:問題に合わせて表示されるカードの中から正解を早押しボタンで奪取しろ!
カード枚数はランダム、正解数もランダム、慎重かつ大胆に攻めろ!
庵「いきなり」
大輔「これか…」
晶「何で二人ともしかめっ面なの?」
庵「えー…だって、さあ?」
大輔「早押し系とも少しニュアンスずれるし、ビミョーなんだよな…」
早押しマニアの二人にはお気に召さないクイズ形式らしい。
「(僕は割と好きなんだけどなあ…好みの問題かな?)」
そんなもんかなあ、と晶は首を傾げた。
ジャンル選択画面へと切り替わる。
やはりプレー回数の違いなのか、大輔の方が全ジャンル+1程度レベルが高い。
庵「ジャンルどうするかなあ。得意なのから投げとくか」
→ジャンル選択:【エンターテイメント】LV3
大輔「じゃあ、俺も」
大輔→ジャンル選択:【歴史地理社会】LV4
スロットル→【エンタメ】×1、【歴地社】×2、装填完了。
画面に「Fight!」の表示が出た瞬間、二人の周囲で空気が瞬間的に変わるのが分かった。
さながら画面の向こうに立つアバターキャラの如く、食い入るような視線で画面を凝視したまま、掌で包み込むようにボタンに手をかけ二人とも微動だにしない。二人の肩から、背中から、張りつめた空気が足下の床を伝うように背後へ伝わり、皆黙って画面と彼らの背中を凝視する。
第一問目:【歴史地理社会】「香川県にあるもの」
庵「(ラッキー、地元の近県じゃん)」
大輔「(………)」
一枚目: 左から…テッテッテッテテテ 「佐」 「多」 ・・
双方、タイミングを堪えているのがひしひしと伝わってくる。
一枚目:佐多岬 両者:スルー
大輔「(佐多岬は鹿児島だな…地元間違うかよっての)」
二枚目: 左から…テッテッテッテテテ 「栗」 「林」 ・・
大輔「はいっ!」
大輔カード奪取→ ・・・【栗林公園】 ○ 正解!+10pt
正解の効果音に、画面内で汗をぬぐうアバターのように、大輔が大きく溜息をもらす。
その隣で、押し損ねた庵が「ちえっ」と舌を覗かせた。
大輔「どんどん押せよ?」
庵「わーってるって!次は取るよ」
第二問目:【エンタメ】「音楽のジャンルで実際にあるもの」
庵「(これならいけるか?)」
大輔「(これは…)」
一枚目: 上から…テッテッテッテテテ 「 ニ ュ ー ロ ン 」
双方「(ねーよ)(ねーな)」
二枚目: 右から…テッテッテッテテテ 「サ」「ノ」「バ」 ・・
庵「はいっ!」
大輔「・・・」動かず。
庵「(「ボサノバ」だろ?)」
全員の視線が画面に集中する。
庵カード奪取→ ・・・
『カ』 「サ」「ノ」「バ」→【カサノバ】 × 不正解… -10pt
庵「なんだとー!?」
大輔「(…やっぱりそうだったか…前に散々痛い目見たんだよな…)」
庵「くそっ、次っ!」
三枚目: 右から…テッテッテッテテテ 「ン」「バ」 ・・
庵「はいっ!」(→2.06)
大輔「はっ!」(→2.38)
0.32秒差で庵カード奪取!
庵「(これは「ルンバ」…)」
大輔「(ルンバ…だろうな)」
その場の全員の脳裏に「ルンバ」の単語が踊っていたその時。
カードオープン→ ・・・
『ガ』 「ン」「バ」→【ガンバ】 × 不正解… -10pt
「ええええええ!?」と背後で誰かが叫んだ。
大輔「大阪かよ」
呆然とする庵に代わって、大輔が思わず全員の心のツッコミを代弁する。
庵「つーか、このひっかけはアリかよ!」
大輔「まあ引っかかる方が悪い」
庵「押したくせにっ!」
四枚目: 上から…テッテッテッテテテ 「ア フ ロ ビ ー ト」 ・・・
庵「は、はいはい!」庵カード奪取→【アフロビート】 ○ 正解!+10pt
庵「よ、よかった…」
大輔「こんなのあるのか(てっきりひっかけかと思ってたが)」
庵「ブラックミュージック系のリストで見た気がする。フェラ・クティってサックス奏者が有名だってさ」
大輔「へえ…」
庵「聞いたことないけど」
大輔「へー…って、え?(知ってるだけかよ!)」
三問目【歴史地理社会】「フランスの観光地」→大輔二枚目奪取【国立ピカソ美術館】 ○ 正解 +10pt
大輔「国立、ってつくのがフランスで、後はスペインだっけ?(詳しくはWikiで)」
庵「へぇ~へぇ~へぇ~…」
大輔「ふてくされずに押せっつーの」
庵「へぇ~い…」
四問目【エンタメ】「モーニング娘。の曲名」→庵三枚目奪取【ふるさと】 ○ 正解 +10pt
庵「なんとなく美味しそうな」
大輔「そっちは兎おいしだ。しかも「追いし」」
庵「つーか腹減ってきた。軽くメシ食ってくりゃよかったなあ」
大輔「(幼稚園児かよ…)」
………問題終了。
一回戦:カード奪取クイズ終了
庵→+-0pt 大輔→+20pt 一回戦 大輔勝利!
「あらら、負けてるよ庵君」
まるで他人事な晶の応援に、珍しくカチンときたらしく、庵は「うっせえよ」と顔を画面に向けたまま不機嫌そうに吐き捨てる。
「だから奪取は嫌いなんだよな…」
「早押しで首が締まる事も多い形式だからな」
画面が次クイズ形式のローディング画面になっている間に、大輔が庵の不満を代弁する。
「さっきみたいに意地が悪いひっかけを両方が押した場合、結果的に早押しの得意な方が負けやすくなるから」
「あー…さっきのガンバ大阪」
「そうそう」
なるほど、早押し帝王が嫌がる訳か。得心した晶をよそに、二人の会話を聞き流しながら、庵はブスッとしたままぼそりと呟く。
「プレーオフで奪取選ぶような奴は(自主規制)すればいいんだよ」
「相当嫌いなんだ…」
あまりお目にかかることのない、渋面な庵に苦笑するしかない晶であった。
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