カテゴリだけフライングしてたのに今気付いたw(爆破)
と言う訳で、しばらくぶりの夏編続きです。何の事?という方は「AnAn小説資料データ」カテゴリ内をご参考にいただければと思います。
簡単に説明しますと、「AnAnキャラでオリジナル小説」を書いております。
大学生の彼らの日常を、つらつらと書き連ねてます。
実はこれがブログのメインコンテンツのはずなんだg(ry
ダラダラへたれでごめんねごめんね|ω・`)
内容・キャラ設定共にオリジナル全開ですので、その点に関してはご容赦いただきますようよろしくお願いいたします。不定期更新なので、お暇な時にでもお付き合いいただければ幸いです。
【諸注意】
今現在の小説内時刻は「2008年・7月」となっております。
なので、アンアンのバージョンも「1」を前提にしております。クイズ形式等も、「1」の内容で登場しますのでご理解の程お願いいたします。
と言う訳で、しばらくぶりの夏編続きです。何の事?という方は「AnAn小説資料データ」カテゴリ内をご参考にいただければと思います。
簡単に説明しますと、「AnAnキャラでオリジナル小説」を書いております。
大学生の彼らの日常を、つらつらと書き連ねてます。
実はこれがブログのメインコンテンツのはずなんだg(ry
ダラダラへたれでごめんねごめんね|ω・`)
内容・キャラ設定共にオリジナル全開ですので、その点に関してはご容赦いただきますようよろしくお願いいたします。不定期更新なので、お暇な時にでもお付き合いいただければ幸いです。
【諸注意】
今現在の小説内時刻は「2008年・7月」となっております。
なので、アンアンのバージョンも「1」を前提にしております。クイズ形式等も、「1」の内容で登場しますのでご理解の程お願いいたします。
*
「あなたは、私は何でも持っていると思っている。
でも、私の持つものは貴方の一つには敵わないのです」
*
尾張名古屋は城で保つ、なんていう洒落た言い回しがある。
元は「伊勢音頭」と呼ばれる民謡が元だそうだが、成程確かに日本三名城と呼ばれる金鯱城だと、堂々たる外観を仰ぎ見ながら敦はしみじみと思った。
現在、2008年7月25日。
まだ朝10時だが、日は既に高く蒸し暑い。今日も暑くなりそうだ。
背中に照りつける夏の日差しを受け、約束場所の名古屋城前駐車場で待機中の庵・晶・大輔、そして敦。
「都道府県クイズアンサー目指そうぜ!」という、庵のいきあたりばったり…もとい、ただ単にアンサーアンサーを全国各地で遊び倒そうというだけの企画に、不覚にも乗っかってしまった三人を含めて、現在彼らは待ち人の来訪を期待しつつまったりお城見学(ただし公園の外から)なのであった。
「本当にしゃちほこが乗ってるんですねえ!」
ろくに国内旅行もしたことがない後輩の敦には、何もかも新鮮なようである。
幼児のように細い目をきらきらさせて天を仰いでいる。
「あ、ホントだ。金のしゃちほこ撮っておこ」
割と家族旅行には行ってるはずのボンボン大学生・晶も、名古屋は初めてだという。
長い前髪を掻き上げて、すかさず写メを撮影。
「お前等、名古屋来たことないのか?」
どう見ても一般観光客よりもおのぼりさんな三人に、ソフトモヒカン大輔が一言ぼそり。
「大輔さんは来た事あるの?」
「あるけど?(…王者時代に名古屋オフに行っただけだけども)」
彼も、実質一度しか来たことはないのである。しかし、何となく気恥ずかしいのか、直立不動で城を仰ぐのみである。
「やっぱり日本の城はいい」
歴史科専攻の大輔は、感慨深げにそう呟く。
「徳川御三家の居城だっただけあって、風格もあるしな」
「尾張徳川家だね大輔さん」
「そのとおり、流石だな庵。もっとも、一度空襲で焼け落ちたから現在は昭和に再建されたものだそうだが」
「どっちゃでもいいっすよ。俺の地元の烏城さんはお庭が立派でもちっこいのなんのって…日本の城は、本丸もお堀もでっかい方が見応えあっていいよねー」
「烏城って「岡山城」のことだっけ?」
「先輩!僕、岡山城も後楽園も見に行きたいですっ」
お城談義に花咲く庵と大輔の間に、敦も割って入る。
「残念敦君、岡山は華麗にスルーすっから」
「えー」
「日本三名園って言っても、そんなたいしたことないぞ?」
「でも庵、ちょくちょく図書館の帰りに行ってたじゃないか。一年フリーパスを毎年買ってたし」
晶の指摘に、「地元民の散策には丁度いいサイズじゃないか」と庵、すかさず反論。
「まあ、その程度のまったり具合だってことだな。帰ったときに大人しく地元近郊の兼六園でも見てろって。…ああもう、そんなしょんぼり顔するなっつの。瀬戸大橋は見に行く約束だかんな。あれはかっこいいぞ」
「概観拝んだら、マリンライナーで瀬戸大橋を渡るのも乙だな。関門海峡もいいが、瀬戸の島なみも悪くない。瀬戸大橋線は乗り心地もいいし」
「ええっ、大輔さん、瀬戸大橋って鉄道通ってるんですか?!」
「知らなかったのか?敦、高速道路だけだと思ったら大間違…」
にわかに鉄道談義になりかけたところで、駐車場の出入り口付近で車のパッシング音が聞こえた。
【続く】
「あなたは、私は何でも持っていると思っている。
でも、私の持つものは貴方の一つには敵わないのです」
*
尾張名古屋は城で保つ、なんていう洒落た言い回しがある。
元は「伊勢音頭」と呼ばれる民謡が元だそうだが、成程確かに日本三名城と呼ばれる金鯱城だと、堂々たる外観を仰ぎ見ながら敦はしみじみと思った。
現在、2008年7月25日。
まだ朝10時だが、日は既に高く蒸し暑い。今日も暑くなりそうだ。
背中に照りつける夏の日差しを受け、約束場所の名古屋城前駐車場で待機中の庵・晶・大輔、そして敦。
「都道府県クイズアンサー目指そうぜ!」という、庵のいきあたりばったり…もとい、ただ単にアンサーアンサーを全国各地で遊び倒そうというだけの企画に、不覚にも乗っかってしまった三人を含めて、現在彼らは待ち人の来訪を期待しつつまったりお城見学(ただし公園の外から)なのであった。
「本当にしゃちほこが乗ってるんですねえ!」
ろくに国内旅行もしたことがない後輩の敦には、何もかも新鮮なようである。
幼児のように細い目をきらきらさせて天を仰いでいる。
「あ、ホントだ。金のしゃちほこ撮っておこ」
割と家族旅行には行ってるはずのボンボン大学生・晶も、名古屋は初めてだという。
長い前髪を掻き上げて、すかさず写メを撮影。
「お前等、名古屋来たことないのか?」
どう見ても一般観光客よりもおのぼりさんな三人に、ソフトモヒカン大輔が一言ぼそり。
「大輔さんは来た事あるの?」
「あるけど?(…王者時代に名古屋オフに行っただけだけども)」
彼も、実質一度しか来たことはないのである。しかし、何となく気恥ずかしいのか、直立不動で城を仰ぐのみである。
「やっぱり日本の城はいい」
歴史科専攻の大輔は、感慨深げにそう呟く。
「徳川御三家の居城だっただけあって、風格もあるしな」
「尾張徳川家だね大輔さん」
「そのとおり、流石だな庵。もっとも、一度空襲で焼け落ちたから現在は昭和に再建されたものだそうだが」
「どっちゃでもいいっすよ。俺の地元の烏城さんはお庭が立派でもちっこいのなんのって…日本の城は、本丸もお堀もでっかい方が見応えあっていいよねー」
「烏城って「岡山城」のことだっけ?」
「先輩!僕、岡山城も後楽園も見に行きたいですっ」
お城談義に花咲く庵と大輔の間に、敦も割って入る。
「残念敦君、岡山は華麗にスルーすっから」
「えー」
「日本三名園って言っても、そんなたいしたことないぞ?」
「でも庵、ちょくちょく図書館の帰りに行ってたじゃないか。一年フリーパスを毎年買ってたし」
晶の指摘に、「地元民の散策には丁度いいサイズじゃないか」と庵、すかさず反論。
「まあ、その程度のまったり具合だってことだな。帰ったときに大人しく地元近郊の兼六園でも見てろって。…ああもう、そんなしょんぼり顔するなっつの。瀬戸大橋は見に行く約束だかんな。あれはかっこいいぞ」
「概観拝んだら、マリンライナーで瀬戸大橋を渡るのも乙だな。関門海峡もいいが、瀬戸の島なみも悪くない。瀬戸大橋線は乗り心地もいいし」
「ええっ、大輔さん、瀬戸大橋って鉄道通ってるんですか?!」
「知らなかったのか?敦、高速道路だけだと思ったら大間違…」
にわかに鉄道談義になりかけたところで、駐車場の出入り口付近で車のパッシング音が聞こえた。
【続く】
トラックバックURL↓
http://3373plugin.blog45.fc2.com/tb.php/397-50e4d439
| ホーム |