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ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

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男女と男男。


「じゃあ、私たちもやりましょうか」
「ですね。麻美さん、よろしくお願いします」

晶:CN:アッキー(男・ロン毛)
現在ステータス:九段・コック
(グルメ・生活>エンターテイメント>語学文学)

「晶君のアバターがコックっていうのも、ちょっと意外よね」
イメージ的にミュージシャンとかかと思ってたから、という麻美に晶はふと遠い目でゲーセンのくすんだ天井を見上げる。
「僕も不思議なんですよ麻美さん。
革ジャン格好いいなーと思って狙ってプレイしてるのに、何故かコック。
ブランドは割と詳しいつもりですけど、どうも料理の問題に異様に詳しくなってるのに気が付きまして。

…なんだか僕、趣味で始めた家事が身に染み付いたのかな~なんて」

目線は淡々とディスプレイ表示を追いながら、ちらり、ちらりと典生を挟んだ向こう側の相手へと。

「先輩どうしたんです?いきなり二問連続で間違えましたけど…(爆破クイズ中)」
「敦君静かに、いやそのちょっと耳が痛くなってって…アーーーッツ!(爆破)」
「いやっほうまさか爆破出来るとはっ!どしたよ天才!調子悪いのか?」

「ね?…ああ見えて、庵は地獄耳。爆音のゲーセン内でも普通に呼んだら返事しますよ」
「あーらら、なるほどねぇ。養う相手がいるとお料理の腕前も上がるしいいんじゃない?」
「後はエンゲル係数に貢献してくれたら言うことなしです」
「(そんな事言いつつ、いつもタダでご飯食べさせてあげてるんでしょうに…)」
照れ隠し代わりの下手な嫌味が妙に微笑ましくて、麻美の口元に笑みが浮かぶ。
「どうしました?麻美さん」
「ううん、晶君って優しいなー、と思って。」
「ええっ!?…そんな、照れるなあ」
てへへ、とはにかむ晶に、麻美「隙だらけ」と心中したたかにほくそえむ。

麻美:CN:マーヤ♪(女・セミロング)
現在ステータス:十段・魔法使い
(漫画アニメゲーム=語学文学=歴史地理社会・ほぼ三ジャンル差無し)

「麻美さんは魔法使いなんですよね。これも意外な気がしますけど」
「普段は赤頭巾かアテンダントの方が多いんだけど、今はたまたまね」
「本当にたまたまなんですか?」
「あら、なんだか失礼ね。ぎゃふんて言わせるわよ?クイズで」
「言いませんよ!僕だってそこそこやりますからね!」

和気あいあいな筐体前から少し離れた喫煙&ドリンクスペースでは、今朝一番の一服を済ませた大輔がトイレへ向かうところであった。
ほとんど吸わなくなったものの、やはり時折思い出したように吸っている。
最近ストレスに弱くなった気さえする。
どうしたもんかなあと手の中でケースを振れば、アルミ製のシガレットケースはカラカラと軽い音をさせている。
トイレ済ませたら、買い足すか…いやどうしようなどとぼんやり考えながら、ひとまず用を足し、手を洗っていると背後に人の気配が。

「よお」
典生である。
「三回戦まで行かなかったぜ~」とさも悔しそうにコミカルに顔をしかめてみせる。

「いっぺん爆破してやったのに、ラスト三秒で爆破し返されるとかどんだけー」
「そっすか」
「おっと、やけにあっさりしてんなオイ」
面食らった風な典生に、備え付けのペーパータオルを引き出しながら「ザラ、ですから」と答える。
「いっつも?」
「そうですね。あいつに完勝した、という覚えは自分にもないですね」
まあ、天才ですからね、と語尾を付け足し無造作に手をぬぐう。
そんなもんか、と典生は鼻を鳴らすと周囲を一瞥し、大輔のすぐ隣で手を洗う。

「タバコ吸うのか?」
「ええ、少し。匂います?」
「少しな。いかんぞ、体に悪いし金食うし。禁煙しときなって」
「ああ、はい。典生さんは、嫌煙家です?」
「つーか、金のかかることはしない主義。ゲーセンのクイズだけは、別格だがな」
「へえ」

手を洗う流水音と、遠くから聞こえるゲームの効果音だけが二人の周囲を包む。
男二人、微妙な沈黙。

「つかぬことを聞くが、おまえさん、九州出身か?」
「…あれ、分かります?普段は極力訛りが出ないように気をつけてたんですけど」
「ふうん、じゃあ、やはりお前さんか…」
「??」

流水音が止む。二人とも、手を止めて顔を上げると、互いに目があう。


「元王者でも、天才には勝てないってか」
「ぶっ」

何も飲んでいないのに豪快にむせ返ったため、一発でそうと知れたらしい。
典生の顔にしてやったりな笑顔が浮かぶ。

「サツマ君、でいいんだな?」
「は、はい」
会いたかったぜ、と囁き、典生はにじり寄り大輔の肩をがっちりと抱き込んでくる。
困惑する大輔に、ちょいちょいと指を振り顔を近づける。

「話はお前さんの先輩から聞いてるぜ~。ずっと気になってたんだよ、先代ジャンマスの実力ってやつがさ」
「こ、光栄っす。小野田先輩と会ったことが?」
「相手さんがたまたま神戸出張の時に声かけたんだ。楽しかったと伝えておいてくれ。ブログも読んでるぜ。騒ぎがおちついたら、また再開するんだろ?」
「うわああああ…有難うございます…って、今すっごい恥ずかしいんすけど」
まるで乙女のように頭を抱えて顔を隠す大輔に、「今更何を!」と典生は背中を叩く。
「あいっつ!!」
海老反りになってのけぞる大輔に、典生豪快に歯を見せて笑う。

「『5ちゃん』のスレで随分話題になってたぞ?新潟で暴れてきたそうだな」
「暴れたんじゃないですよ、巻き込まれただけです俺は!」
「本当かよ~?まあ、という訳でだな!…どうよ、王者カードで対戦してくれね?やっぱ駄目?」
自然に小声になって耳元で囁く典生に、口をへの字に結んだまま大輔無言で頭を振る。

「それは駄目、です。ひとまず約束した九州大会まで、ほらこの通り」
そういうと、ウエストポーチから「封」の字が書きこまれたカードを取り出し、字の書かれた裏面を典生に掲げてみせる。

「むう、残念だな…まあ、それは常々ブログでも言ってたことだし、仕方ないか。…ああでも、サブカで対戦はするよな?」
「勿論です。…俺もスポーツジャンルマスターだった身、本気で戦える相手と対戦できるなんて光栄です」
「嬉しい事を言ってくれるね」
どちらともなく、差し出した掌をがっちりと握手。
男たちは、今握り締めた手と手で確かに分かり合ったのである。

「よーっし、じゃあ行くか!…いやあ、こうやってタイマンで話せるチャンス探ってたから、丁度よかった」
「すみません、気を遣わせて」
「いいって、俺も店内はカミサン以外と中々出来なくってムラムラしててさあ」
「ムラムラって(笑)じゃあ、掲示板で見た噂は本当なんですか?確か、奥さん…」
「ああ、あれか?ありゃ本当だ。俺の所属チーム見たら何となく察しがついたと思うが…ちょっとびっくりだろ?夫婦揃ってとか、さあ」
「凄いっすね、それは」
「だろー?でだなー…」

トイレから出てくるなり、妙に打ち解けた典生と大輔の姿になんとなく「?」と首を傾げる庵であった。


【現在地:名古屋某所のゲーセン・晶は麻美にストレート負け】












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