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3373plug-in

ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

※ブログテンプレートの表示が戻ったので再設定しました。おちつくわー|ω・)
しかし思えば、あれはマックのみのバグだったのかが謎。アップルユーザーの悩みはつきんとです…。



続きの前に一言だけ。(白黒反転)
先日、アクセス解析の検索キーワードログに残されていた謎の言葉

「土偶少年」

全力でフイタwwww


では、続きをどうぞであります。

*
究極の選択。


翌日。神戸の朝は快晴。天気予報は東シナ海の熱帯低気圧が発達しているだのなんだのと、
あまり関係なさそうな話題の後に「今日も各地ともよく晴れるでしょう」の決まり文句でCMへと切り替わった。

*本日のお仕事
学生さん大歓迎!短期で稼げる期間限定のお仕事です。交通費・昼食付き!
●屋外広場での販売補助・グッズ配布の補助等
初心者の方でも安心、安全!懇切丁寧にお教えします。
詳しくは下記連絡先までお知らせください。



「…っていう触れ込みだと、お兄さんから聞いた気がするんですけど」

兵庫県神戸市某所の催物会場。
裏口入って一番奥の控え室にて、大輔は思いっ切り顔をしかめて夏彦の指差している「もの」をまじまじと凝視する。
「仕方ないだろう、片方は俺がするとしてお前さんがジャンケンに負けたんだから」
「くっそう、なんで俺はここ一番に限って運が悪いんだ…!」
目の前に置かれた非情な選択肢に悲壮感を隠せない大輔の肩を、全て悟った様子で夏彦は「まあそう言うなって」と励ましにもならない慰めを口にする。
「俺はもう今年で五年目だが、一応死にそうになっても死んだこたあない。相棒は毎年変わったが、皆終わった時にはスカッとしたいい顔してたぞ?な?」
「そりゃそうでしょうよ」とツッコミを入れたい気持ちをこらえて、大輔は口をつむぐと観念し「分かりました」と小さく呟いた。
「こういうの、毛先がむれるからやだったんだよな…」
「晶もおんなじような事言ってたな。角刈りの俺には無縁な悩みだが、やっぱりお前さんたちは拘るねえ」
男はみかけじゃねえのよ、と独り言のようにうそぶきながら「で、どうする?」と当初の問題を再び問いかける。

指差す先には、壁掛けフックに吊られた…いかにも古く暑苦しく野暮ったい素材で出来た、どうみても中古品です本当に有難うございますレベルの、前時代的地味ダサいクリクリ目玉のうさぎちゃんとくまちゃんの着ぐるみが引っかかっていた。

今時のレトロポップとは一味違う、目玉を見ただけで子供が泣きそうな作りと、幾人もの汗と涙と阿鼻叫喚を吸っていそうないかにも冬向け素材の着ぐるみを前に、流石の九州男児も冷や汗タラタラである。

「先輩、お兄さんの企業って株式上場企業ですよね」
「そうだが」
「なんでこういう小さなところでケチるんすか…!」
「兄貴いわく、そういう会社なんだとよ。一国の経済を支えるビッグネームとて倹約精神に溢れてるはのいいことさ!さ、観念しな。俺はいつもくまちゃん着てるが、お前さんがいいならそっち譲ってやるから」
「…いえ、うさぎさんでいいっす。でも、その前に一つだけいいです?」
「何だ?」
「写メ撮っていいですか?」

こんなの後日ネタにでもしないとやってられるかぁぁぁぁあぁ!
ポーカーフェイスの裏側で、隠れブロガー大輔、魂の叫び。
ブログは現在更新停止しているが、下書き保存だけはマメに継続中。
穴輪大輔とは、そういう無自覚な可愛げを隠し持つ男であった。

【7月26日朝・きぐるみ着込んで風船配ります・炎天下で】












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