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ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

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お食事風景。
*

「ごめんね~わざわざ来てもらっちゃって~」
その日の午後。
ホテル一階ラウンジのカフェにて、麻美と姉親子はにっこり笑顔のアイドルと対面していた。
「い~え、そう言ってもらえると、紹介した方としてもしても嬉しいよぉ~。麻美ちゃん、ありがと~だよ~」
アイアイこと、駆け出しアイドル相田愛子は、突然の申し入れを快諾してくれた心の広い先輩とご家族に満面の晴れ晴れとした笑顔で応える。
「本当、助かりましたわ。ウチみたいな弱小事務所じゃマイナーなイベントのアシスタントを引き受けてもらえるようなつてがなくって…。金額的にも申し訳ない限りなんですが、当日はしっかりバックアップしますので、ホントにどうぞよろしくお願いいたします。
先ほどから何度も頭を下げるマネージャに、逆に朝宮姉妹の方が「顔を上げてください」と和やかに場をとりなす。
「小さな子供抱えてるとなかなかパートにも出て行きづらくて、きちんとフォローしていただけるお仕事は主婦にとっても有難いんですよ」
「まあ、有難いお言葉…流石、朝比奈社長の娘さんですわ!ささ、好きなものを頼んでくださいね!これは、うちの費用で落としますからもう、そりゃどんどん」
「いいんですか?それじゃあお言葉に甘えて…紀香ちゃん、何食べたい?パフェ食べちゃおっか」
「ほんと!?」と、紀香は典子の膝上で眼をキラキラ輝かせる。
「ママ、だったらのりかはチョコのがいい!あとね、あとねイチゴのケーキに、マンゴーのアイスにねー」
「まあ、紀香ったら!そんなに食べたらブーブーのブーちゃんになってパパに嫌われちゃうわよー?」
「やだー!」と、即座にむくれっつらになった姪っ子の表情に、麻美も思わず笑みがこぼれる。
「私も気を付けないとなぁ。こないだちょっとウエストがきつくなってたから心配だったけど、合わせた衣装もジャストフィットでよかったわ~」
「また姉さんそんな冗談言って!全然スタイルいいくせに」
「それはキチンと自己管理してるからよ!主婦はちょっと気を抜くとすぐにメタボ一直線なんだから。肌つやとか、現役大学生な麻美が羨ましいわ」
「ああそうそうそれなんですが」とマネージャーが二人の話に割って入る。
「麻美さんの大学名、お出ししてもよろしいでしょうか?アナマリアなら、ネームバリューも期待出来ますし」
「私は構いませんよ。アイアイも同じ大学だし、言われて困るような事もないと思いますし」
「それなら良かったですわ!…ホントね、もう小さな事でもいいから人の気を引くキーワードが欲しくって。アナマリアは全国トップクラスの有名女子大ですものね。それで、普段からクイズゲームしている人だけでなく、一般にもアピール出来る要素があればと思いまして…はあ、彼が見つかればなあ…」
「彼?」
麻美の問いかけに、マネージャーはたと我に帰り「何でもないですわ」と苦笑いを浮かべる。
「さて、お食事の後で最終の打ち合わせをさせていただきますね」
「はい、よろしくお願いいたします」
笑顔で涼やかに返答した麻美の横顔に、僅かな疑問が浮かんですぐに消えた。

*

翌日、7月27日。典生のマイカーで朝から庵達はバイトへと出かけていった。
モーターショー最終日は、日曜日という事もあって大入り満員御礼の賑わいでごったかえしている。
自然、仕事も増えるがスタッフ含む全員が「今日でこの忙しさも終わり!」という現実を前に、『打ち上げ』という魅惑の四文字に思いを馳せつつラストスパートの真っ最中であった。

庵は販売ブースで先日と同じく忙しく動き回っていた。建物裏手の関係者用駐車場に停められた冷蔵用トラックの荷台から、追加の商品を運び込もうと台車を横付けしていると、ふいにスタッフの一人が「おい」と心配そうに声をかけてきた。「はい?」ときょとんとした様子でスタッフを見上げると、首から垂らしていたタオルで汗をぬぐう。
「君、休憩は?もう昼過ぎてるよ」
「え?…ああ、何だか計算し続けてたらそんな暇なくて。もう今日でバイト最終なんで、そのまま」
「あーやっぱり。バイト代にはあんまり変わりないと思うから、少し休んだ方がいいよ。君居てくれて本当に助かってるけど」
急病で頭数がごっそり減ってる上に、急募で来たバイトは高校生ばっかりで接客したことない子ばっかりだったからさあ、とスタッフは苦笑いを浮かべて見せる。販売ブースにいた庵も同感で、短期バイトで学生可にしても最近の子は指示待ちばかりで動きの鈍い事と言ったら…と、思っている自分もそう年齢に大差ないのになと思い、複雑な気分にとらわれる。
「だったら、これ運んでからにします」
「いいよいいよ、俺やっとくから。一時間は無理でも、三十分くらい控え室で弁当、腹に入れて休んできな。こんだけ暑かったら保たないって」
その代わり、後でサインくれない?と言われて庵は思いっきり「いやですー」と歯を見せていーっとしてみせる。
「えーなんで?俺の従兄弟が今年大学受験なんだよー。御利益ありそうだからさ、お守り代わりにちゃちゃっと頼むよ」
「俺のサインなんてミジンコほども御利益ないですよ?それでもいいならいいっすけど」
その代わりヤフオクとか出さないでくださいねー、と冗談めかして言うと、どもりながら「ももももちろん」と返されて、更に複雑な庵であった。

【7月26日~27日・昨日も今日も良い天気・そろそろお昼ご飯】












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