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ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

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今晩話、ハチヤです。
遅くなりましたが、ダラダラ小説「An×Anしようぜ!」岡山・香川からの続きです。
例によって不定期更新ですが、お暇な時にでも見に来ていただけたら幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ハチヤでした。
*

『兄ちゃん、電話おそーい』
糸目青年・敦が数日ぶりに聞いた、ケータイ越しの弟の第一声はこれであった。

岡山着、2008年7月28日午後8時過ぎ。

そろそろ弟や妹たちはお風呂の時間。
その頃合いを見計らって姉へ一応の連絡だけ入れておこうかと新潟の実家へ掛けた電話に出たのは、他ならぬその弟であった。
長くなるといけないと思い姉さんを呼んでもらおうかと思ったが、やはり一番気になるのは弟のネムの事である。
そのまま話込む事数分、弟は兄である自分のいない実家でそれなりに過ごしているようだった。

『兄ちゃん、今どこ』
「神戸出て、岡山にいるよ。明日には瀬戸大橋を見に行くんだ」
『ちょっと待って…ええっと、岡山ってどこ?鳥取砂丘の近く?それとも四国の方?』
「えーっとねえ、どっちにも近いんだけど…そうだ、広島県ってわかるかな?お好み焼きとカープの。その隣だよ」
『待って、今社会科の地図広げてる…あったあった、こんなとこにあるんだねー。ふーん』
語尾につまらなそうな「ふーん」がつく。
何か不満がある兆候。心当たりを探って、敦の口元に苦笑が浮かぶ。

『で、兄ちゃんいつ新潟帰るのー?』
「もうしばらく先」
『ふーん。ふーんふーんふーっん』
「ふんふん言ってもダメだよ!ちゃんと、宿題一人でやるんだよ?僕いなくても算数出来るでしょ?」
『やってるもん!出来るし。宿題一人で出来るし』
「なら大丈夫だね。安心した」
『…お土産買ってよね』
「買うよ。バイトでお金入ったし、明日先輩が買って送るついでに僕も何か送るつもりだよ。何がいい?」
『岡山って何あるの?』
「何だろう…桃太郎の里だって先輩言ってたから、キビ団子とかかなぁ。後はまた見てみる。お饅頭とかでいい?」
『おまんじゅういいよー。ウチに酒蒸しまんじゅうあるしー。桃太郎なら、桃太郎アイスでいいよーもうあっつい~兄ちゃん帰っておいでよー』
「ネム、桃太郎アイスは新潟だけだって。岡山には無いんだって」
『えっ…ええええーーー!!』

敦がそうと知ったのは実はつい最近、兄弟二人してビバオールもローカルアイスだと知った夏の夜。
驚く弟が落ち着いた後、電話を切りながらふと敦は「ネム、何で用意良く地図帳持ってたんだろう」と思い至り、「時々電話入れてあげるようにしようかな」とケータイ片手にそっと微笑んだのであった。



その日の夜。
4時間かけて岡山市内へと入った大学生一行は、庵の案内で市内郊外の健康施設=温泉ランドへと来ていた。
ここなら格安で仮眠も取れ、食事も入浴も出来る。
乗用車もあるので24時間のスーパー駐車場で仮眠も出来るが、お財布に余裕があるうちは出来るだけまともな休息をとりたかったのだ。

「明日は、宇野まで行ってフェリーだね」
仮眠ルームの端で、明日のドライブ予定を計画を練りながら浴衣姿の五人が頭を突き出していると、晶はドライブ地図の一点を指差す。
敦は覗き込むと、「あれ?瀬戸大橋をそのまま通らないんですか」と首を傾げる。
「分かってねえな」
「甘い甘いお敦君」
待ち構えていたように、庵と大輔がにやりと笑う。
知たり顔な二人の代わりに、夏彦が口を開く。
「敦、瀬戸大橋の路線は高速道路なんだよ。払えなくはないが名物のうどんに天かすも乗せられなくなるぞ?」
「えええ!?でもだって、あの橋は島と島を繋ぐために出来た橋じゃあ…」
「うん、だから繋がりはしたけど高いんだよね…」と、晶も苦笑い。
「地元民的には、瀬戸大橋線の電車の方で地域貢献してもらってる感じ?瀬戸大橋線のマリンライナーあたりで大橋渡ると瀬戸内海のパノラマ一望なんだ。俺はあれに乗って何度か琴平まで行ったけど、いいもんだったよ」
「俺も以前四国遠征した時に調べて知って、金額にびびった覚えあるぜ…九州じゃありえんな」
「そうなんだー…ちょっとがっかり」
現実を知って軽く凹んだ敦に、庵も大輔も「まあ落ち込むな」と肩を叩く。

「宇野から出てるフェリーでも瀬戸内海は堪能できるよ。
まあ、その前に一度岡山・児島側の大橋全景が見える下津井の方まで足を伸ばして敦君に橋桁と瀬戸の大海原を間近で見学してもらおうと僕は思ってるんだけど、どうかな」
「いいんじゃないか?俺も一度見ておきたいし」
「俺も久々だ。楽しみだな」
サークル部長兼運転部長の夏彦や大輔も同調し、「ならそれで決まりだね」と晶の鶴の一言で決議が下る。
「わあいやったぁ」と喜ぶ敦の笑顔に、一同ほんのり和む。
「じゃあ安佐、ルート検索は明日も任せるぞ。助手席でナビ頼む」
「了解でっす」
夏彦に親指立てて応える庵に、大輔は「お前のライブラリって、本当にちまちま役に立つなぁ」と呟いた。

【7月28日夜・現在地:岡山市内某所・庵のライブラリ活用方は次回・続く】












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