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ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

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※ここ一週間分の拍手コメントがいきなり消えててgkbr… ((((((( ;´・ω・`))))))
お返事出来てたとは思えど、FC2はこれだから油断ならない…原因不明が一番怖いっす…。
最近コメいただいた方&万一つい最近コメ頂いた方おられましたらお詫びと陳謝申し上げます。ヘボ管理者でした…。




茶の間に集合。

*

「晶先輩も、大輔さんも怖くないんですか?」
夕食後。
食後、風呂焚き待ちの茶の間で怖々訊ねる後輩に、晶も大輔も顔を見合わせる。
テレビはNHKの台風特番で固定され、先程から台風通過後の九州南部の惨状や高知近海のしけた海原の様子が吹き飛ばされかかっているレインコート姿の中継アナウンサーの絶叫と共に伝えられていた。防波堤に打ち寄せる大波、ごうごうと吹き付ける横なぶりの風、そして猛烈な大粒の雨。
テレビの向こうの「立っていられないほどの厳しい風で…っすうううう!」というアナの絶叫の背後で画像を乱す光景が、雨戸の外で今正に起こっているのを肌で感じて敦はいよいよ落ち着かずに尻をもぞもぞさせていた。

「あー…怖いっちゃあ怖いが、薩南に居た時よりかはマシだな。ここ防風林もしっかりしてるそうだし、高台だから避難勧告も滅多になさそうだし。一晩安心して寝られるなら、俺は別に」
「あ、宇野港出たよ敦。岡山で台風の時はいっつもここ映すんだけど、ここからフェリー乗っていくんだよ」
「へえー…ここが…」
切り替わった画面には、田舎のしなびた港町と今にも溢れそうな海岸線。波止場の隅で暴風雨に打たれながらレインコートの女子アナが今晩深夜の台風直撃時刻が満潮と重なるので浸水被害に警戒が必要だと重ねて連呼し続けていた。
「流石に全便欠航か。明日の午後まで再開の目処立たず、と。今回の台風、勢力強い分移動速度が上がってるから上手く行けば明日の朝には近畿か紀伊半島に抜けるかな?」
「っぽいね大輔さん。それなら吹き返しが怖いくらいでフェリーの再開も早くなりそうですね」
「へえ、そこまで読めるものなんですね」
「まあな。もっとも、移動する俺達にとっては風で家屋が倒壊したり、雨で土砂崩れとか起こって道が埋まったりの方が問題かな?」
「ウチはその点大丈夫だと思うが、敷地広いから飛んできた枝木やゴミの後片付けがなー。良ければ帰りも掃除手伝ってから下山しろよお前等」
そう言いつつ胡座姿でアイスキャンデーを舐める、寝間着の和装を着崩た聡文の背後でがらっと障子が開き、湯上がり卵肌の夏彦が「次行けよー」とのぼせた赤ら顔を見せた。
「じゃあ、最後は敦だったね。行っておいで」
「は、はい…」
「大丈夫、ドリフのコントじゃあるまいし、天井が飛んでいったりとかしないからさ」
「早く行ってこいって。こんだけ風強かったら停電するかもしれないしな。用心して、早めに何でも済ませておいた方がいいぞ」
「あっ、はいっ」
不安げにそそくさと去っていく敦の背中を見送ると、晶も腰を上げてそっと自室へと下がる。

手にはケータイ。
電気はつけず、長い間使ってなかった懐かしい己の八畳半の隅へ腰を下ろすと、リダイヤルをかける。


……
………。

反応なし。
諦めてボタンを押すと、小さな溜息がこぼれた。

「庵…全然連絡ないけど、大丈夫かな…」
ただ、薬のせいで眠ってるだけならいいけど。
ほんの小さな不安。それが台風のもたらす高揚のせいなら、別にいいのだけれど。

小さな腰丈ほどの文机と手動式のライトが、薄暗い和室の隅で沈黙している。側にはからっぽの本棚。
からっぽの自分。
今日は色々ありすぎて疲れた。母が別室に床の用意をしてくれてるそうだから、今日は何も考えずにただ眠ろう。
これからの事は、それからだ。

【7月30日・台風上陸中・外出出来ません・その頃庵は・続く】












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