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ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

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友人たちの考察。
*
「いいんだ、気休めは。
僕が決めないといけないことだし…でも、家に帰るとやっぱり気が滅入るな。兄さんも母さんも気遣ってくれるけど、それが逆に申し訳ないや」
「そんな、いいご家族じゃないですか」
「まあね、それは思う。…ちょっと、甘やかしすぎなんじゃない?と思わなくもないけど」
「それが家族じゃないんでしょうか?と僕思いますけど」
「そっか。…そうだね」

ふう、と晶の鼻から細く長く息が抜ける音がした。

「兄さん、ああ見えて本当は非の打ち所がないほどに優秀なんだ。僕が及びもつかないほどに」
「そうなんです?」
「そうそう。だからね、跡継ぎは絶対兄さんだよ。僕じゃとても太刀打ち出来ない」
「そんなことないですよ。その、晶先輩だって優秀じゃないですか。僕凄いなって思ってますし、何でも出来るし」
「違うね。僕は器用貧乏なんだよ。
何でも出来るようにならないといけないって、ずっと思ってたから。
いずれ一人で暮らして、誰かと結婚して、安住の家に迷惑かけないように独立しようって思ってたんだ」
なのに父さんあんな事言うんだからさ、と次男坊はふう、と溜息をついてまた寝返りを逆方向へ打つ。

「…気苦労ばっかりですね、先輩」
「まあね。でも庵のことはいいんだ。友達だし、腐れ縁だし」
「仲いいですよねホントに。先輩たちって」
「そう?というか庵は誰かが面倒見てあげないと心配じゃない?干物になってそうで」

確かに、と二人してクックックと声を殺して笑う。

「敦も分かってきたじゃない」
「てへへ」
「でもね、庵はきっと将来ひとかどの人物になるよ。僕と違って」
「え?」
「庵の前じゃ絶対言わないけどね。悔しいから。でも…庵は何でも自分で決めて、その言葉の通りを実現させてきた。その行動力も、実行力も人並みよりずっと上だ。なおかつ、花があるし。ああいうのを生まれついてのスターと言うんだろうな」
「先輩、普段は全然オーラないですけど」
「それは言ったらダメ(笑)でもね、彼だけオーラが異質なのは感じない?何でか、遠目からでも庵だけは雰囲気が違うし」
「分かります。初めてお会いした時も、全身がピリピリしました!」
「でしょ?…庵は凄いんだよ」
「そうですね。…実は、その、最初お会いした時には本当に同一人物かな、なんて失礼ながら思ってたりもしたんですけど…今、何だか先輩、昔みたいな鋭い先輩に戻りつつあるような」
後輩の指摘に、晶は乗り気になったのか敦の方へとぐるっと寝返りを打って顔を向ける。

「気付いた?
庵ね、あんなに遠ざけてたクイズで脳みそ活性化してるみたい。
学内で受けてる特別講義の成績や、脳開発テストの成績が格段に上がったそうだよ。それで学長もご機嫌らしくって、どんどんクイズやんなさいってさ。現金なもんだよねー」
あれだけ心配させておいて、クイズでライブラリ回復とかもうねーと晶は苦笑混じりなぼやきをこぼす。
「ええっ、それ大丈夫なんですか?!クイズ脳が進行してるだけなんじゃ…」
「と、思うよね?検査過程でクイズ脳とは異なる回復と実証済みなんだって。だから一見謎だけど…実は僕、気付いてるんだよね。アンアンしてるだけじゃない、庵のライブラリを劇的に回復させてる『何か』」
「な、何ですかそれっ!?」
ふふふとイタズラっぽく目を細めて、晶は声を更に落としてそっと敦に囁く。

「ののちゃん」
「…えっ、え、ええええ?のどか、さんが何で?」
「男ってのはそういうもんだよ。もっとも、庵はかなりストライクゾーン狭いから、これはとてもラッキーな出会いだと僕思ってるんだよね~」
「あーっと、それって、…愛の力で、回復中ってこと、でしょうか」
「というよりもまだ恋、だろうな。恋の力で、思い人に良く見て欲しくって、庵は絶賛フル回転中な訳。だから勢い余って倒れるんだよ。急に頑張るから…といっても、敦も見てたら分かるよね?あの二人、どうみても両思いなのにイライラするくらい純情なんだもの。早く告っちゃえばいいのにさ」
「確かにそうですね。お二人ともお似合いなのにな」
「だよねー。敦も最初の頃から比べると雰囲気ちょっと変わったよね。良い意味で、割と何でも喋るようになったし。これも庵の影響なのかな」
「そう、でしょうか?確かにそうかも。先輩と一緒にいると、何だか気楽な気分になれて、つい」
「良いことじゃない?うち解けてもらえた方が僕らも嬉しいし。かくいう僕も、庵と一緒にいたことでこれだけ能動的な性格に変われたような気がするし」
「昔は、違ったんですか?」
「もの凄く内向的だったよ。一人の方が気楽で良いと思ってたし。だから、兄や母以外としゃべらない日だってざらじゃなかった。そうじゃなくなったのは、庵がいたからだ」
「へえ…」

昨日の事をふと思い出し、敦は「そういえば、昨日…」と言いかけて晶が「ああ、あれね」と合いの手を入れる。

「聞きたい?つまんないかも知れないし、それなら色々と庵との昔話も絡んでくるし、長くなるよ。無駄に」
「…先輩が良ければですけど。どうせこのままじゃ落ち着かなくって眠れませんし。お二人の秘密ならそれで」
「別にそこまで深刻じゃないし、話が漏れても困らないよ。昔の話だしね」
「…ええと、それなら」
「本当に?多分眠くなると思うな…だったら、途中でつまんなくなったら寝てていいよ。今日はこんな夜だしね。僕も眠れないし、安眠CDの代わりにでも聞いててくれれば」

【7月31日深夜・台風通過中・隣の部屋からいびきの輪唱・続く】












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