庵(デフォ)「さてやっとこお遍路の地に上陸な訳だけど一つ先に報告な」
晶(ロン毛)「はいはい何だろう庵君。中の人はさっきまで高校生クイズ見てて「ぐろ問ばっかりで疲れたお」って言ってたけど」
大輔(モヒ)「クイズ番組を真剣に解こうとするなよ…」
敦(糸目)「何言ってるんですか大輔さん!僕はいつでも画面の向こうにポロロッカ出来るように気合い入れてみてますよっ!」
夏彦(ヒゲ)「その心意気たるや良しだが、さて報告とはなんだ?庵」
庵「今リアル世界は9月だよね」
晶「そうだね」
庵「今俺等のいる季節は」
晶「一年前の夏。(しかもまだぎりぎり7月)」
「…」「…」「…」「…」「…」
庵「…という訳で、この際リアルの時間と季節感は無視して書き進める事にしますた。だそうでーす。こっちの世界には、まだ即答どころか爆弾は押しつけないのしかありませーん」
夏彦「その前に四人対戦ですらないってか!」
晶「諦めた!諦めちゃった!」
大輔「諦めんなよっ!(松岡風に)」
敦「でっ、でもでもまだ暑いですし…」
夏彦「でもまあ、いいんじゃね?………書く気があるなら」
「…」「…」「…」「…」「…」
庵「はーい、という訳で香川行ってきまーす★」
晶「オチなかったぁ!!」
色々とgdgdですみません。
ゆるゆるまったり進行ですが、香川編スタートです。
お暇なときの清涼剤になれば幸いです。今後とも、どうぞよろしくお願いします。
晶(ロン毛)「はいはい何だろう庵君。中の人はさっきまで高校生クイズ見てて「ぐろ問ばっかりで疲れたお」って言ってたけど」
大輔(モヒ)「クイズ番組を真剣に解こうとするなよ…」
敦(糸目)「何言ってるんですか大輔さん!僕はいつでも画面の向こうにポロロッカ出来るように気合い入れてみてますよっ!」
夏彦(ヒゲ)「その心意気たるや良しだが、さて報告とはなんだ?庵」
庵「今リアル世界は9月だよね」
晶「そうだね」
庵「今俺等のいる季節は」
晶「一年前の夏。(しかもまだぎりぎり7月)」
「…」「…」「…」「…」「…」
庵「…という訳で、この際リアルの時間と季節感は無視して書き進める事にしますた。だそうでーす。こっちの世界には、まだ即答どころか爆弾は押しつけないのしかありませーん」
夏彦「その前に四人対戦ですらないってか!」
晶「諦めた!諦めちゃった!」
大輔「諦めんなよっ!(松岡風に)」
敦「でっ、でもでもまだ暑いですし…」
夏彦「でもまあ、いいんじゃね?………書く気があるなら」
「…」「…」「…」「…」「…」
庵「はーい、という訳で香川行ってきまーす★」
晶「オチなかったぁ!!」
色々とgdgdですみません。
ゆるゆるまったり進行ですが、香川編スタートです。
お暇なときの清涼剤になれば幸いです。今後とも、どうぞよろしくお願いします。
*
島一つ 土産に欲しい 鷲羽山。
そう刻まれた句碑があるんだ、と言う晶の説明通り、倉敷市下津井・鷲羽山展望台からしばらく歩いた山地の先にあったおにぎり型の台座に曲線のおおらかな筆跡の句が刻まれていた。
元々庵の思いつきで始まった旅ではあるが、いつの間にか男衆五人全員ともがなにがしか名目を持って旅するようになり。
岡山市内を出た後、まっすぐに四国行きのフェリー乗り場へ向かわず、どうせだからとちょいと寄り道。
瀬戸大橋を見たことのない日本海の糸目青年敦君に、是非瀬戸の島々のパノラマを見せようと、鷲羽山という小高い山の展望台へと来たのであった。流石に台風の翌日で他の客はいないし、風も強いが、ある意味貸し切りである。悪くない気分。
句碑が刻まれた山のふもとから、ほぼパノラマで眼下に瀬戸内海と海上を一筋に渡る瀬戸大橋が眼前に広がり、しばし全員声もなく眼下を一望する。
「思ってたより随分大きい…しかもかなり長いんですね。どのくらいあるんでしょう先輩?」
「道路37.3キロ、鉄道32.4キロ、海峡部9.4キロに架かる6橋の総称が瀬戸大橋だ。後から出来たしまなみ海道の大橋が10橋、59.4キロの高規格幹線道路だからそれに比べたら短いけど、ここは海峡大橋の代名詞みたいなとこだからな」
見といて損はないだろ、と庵は言葉を結ぶ。
「チキンに出ますかね」とぼんやり呟く敦に対し、「いやいやいや。せいぜいしまなみの大橋数聞いてくるくらいだろーアンアン的には」と大輔。
会話が途切れる。
満々と満ちた瀬戸の広々とした内海の水面が眩しい。
遠い水平線の向こうで、浮かぶ無数の島なみが折り重なるように連なって続いているのが分かる。
大小無数の群島を包み込む群青の青色が濃い。
透明度が高い日本海の水平線も好きだけど、水平線に重なるように幾重にも島影を水面に落とす瀬戸の風景もすごいや。
同じ日本でも、海一つとってもここまで違うものなのだとひしひしと感じる。
内海だからだろうか、水面の濃い青を見ていると豊かな海の恵みがくっきりと満ち満ちているような感覚を覚えた。母なる海、という感じ。
点在するように連なった島の上を、まさしく点と点を結ぶように繋いでそそり立つ大橋の姿にしばし暑さを忘れて見とれる。
太い橋桁に、弧を描くアーチ。
コンクリートと鉄筋の建造物が、島々の濃い緑と海の群青と共に輝いている。
自然美と人工美の融合だなあと、敦は眼前の光景に感動を覚えながらそんな事をぼんやりと思った。
共存出来そうにないものでも、次第に混ざり合っていくものなのかな。
ふと、そんな考えが頭をよぎる。
「さ、そろそろ行くか。早くしないと四国到着が夜になっちまわあよ」
ヒゲ部長の鶴の一声で、現実に引き戻される。
ああそうだ。
僕は旅の目的を一つ果たしたけど、もっと重要な用事を抱えている人がいるんだ。
敦はそう思うと、そっと庵の背中を見やる。
庵はそしらぬふりをしつつも、頭の後ろで組んだ指先でしきりにケータイを開いては畳んでをせわしなく繰り返していた。
【7月31日昼・現在地:岡山県倉敷市下津井・絶景瀬戸内・続く】
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