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ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

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上陸前の作戦会議。
*

宇高国道フェリーで瀬戸内海上を移動すること約一時間。
そろそろ高松港にさしかかる頃になると船室の窓からも高松市内が一望出来るほどになった。
「四国ですぅ」と、小さく敦が呟いていたのが印象深い。

「うどん帝国に上陸だな」
上陸まで後十分のアナウンス。
「香川って言ったら、あと何がありましたっけ」
本場物が楽しみな夏彦の隣で、甲信越の童顔青年がぽつりと質問。

「…早明浦ダムの渇水情報?」
「でも早明浦ダムってあれ、所在地は高知県だろ?日本で一番小さいとかか?着いてすぐの玉藻城はちっこいしなぁ」
晶と大輔は顔を見合わせるも、どうやら他に大したものは思いつかないようである。
「ため池とか」
「ぶっちゃけ地味な県だなぁ」
「失礼だなおいおい」
「ふーん…どうしよう、おみやげものもうどんがいいかなぁ」
「おまんじゅうは?黄味あんのかまどとか灸まんとか」
「へぇ!それってどっちがどんなお味なんでしょう?」
問われて、晶はぐっ、と返答に窮する。
「えっ?いやその…どっちもほとんど大差ないと言うか…(だって形が違うだけで全然味変わらないのに!)
「他にも瓦せんべいとかあるはずだぞ。超かってえけど」
前に遠征した時もらったけど食いでがあったなーと、大輔が顔をしかめて見せると夏彦が「瓦せんべいなら神戸にもあるぞ?」とポツリ。
「マジっすか!やばいな、積み重ねで見たら積むとこだったぜ」
「グル生の積み重ねで出てくるご当地お土産とか、時々迷う選択肢ありますよねー」
「そういや…その、四国近辺で上手いチョコ菓子とか知らないか?どうにか携帯いじって調べても、一六タルトとかごっくん馬路村とか、チョコと関係ないのしか分からなくてなぁ」
「あー、それでしたらのどかさんに聞くのが早いんじゃ…」

と、ここで再度のアナウンス。
車両で乗船の客は移動準備を…と機械的な婦人声の放送が船内に響く。

「…ん、そろそろ車両乗客は移動し始めるか。庵は?」
「後ろの船室じゃないです?」
「さっきから窓の外見て黄昏れてますよ」
四人の視線はつつーっ、と後方、ガラス張りの仕切り向こうでアンニュイなツンツン頭の後頭部に。デッキから降りてくるなり、クーラーの効いた客室に来ることもなくずっと窓辺で立ちん坊である。

「…極まってるなぁー」
「本当ですねぇ」
「声かけるか?放送聞こえてなさそうだが…」
「あーそれじゃあちょっと僕が」
言いながら晶が腰を浮かせると、庵が視線の先でぴく、と何かに気付いた様子でおっ、と窓から身を乗り出した。

「何だァ?」
夏彦の疑問に、はたと敦が「窓の外ですぅ!」と港のタラップ側を指差す。

「あっ」「のどかさん来てらぁ」
「ボード付きか!ちょ、恥ずかしいなオイ」

港の待合室ロビー前に、懐かしい人影。
そこには、B4サイズの画用紙一杯に「歓迎!アンサー大Q研様」と可愛い丸文字が踊るカラフルなボードを掲げて飛び跳ねるのどかの姿が。
船が確認出来たため、恥ずかしそうに顔を真っ赤にしつつも笑顔でぴょんぴょん飛び跳ねてアピールしている。

「あっちも張り切りすぎだろ」
「ですよねー」
「本当にあいつらまだ付き合ってねえのか?」
「手作りポップ凝ってますね~」
「ああもう、着岸しますよ先輩!早く車に乗り込まないと…って、庵ちょっと!」

車両で乗船した乗客は全員車両に乗り込んでから、客船下部の車両用昇降口から降りるのだが、何を思ったのか庵は普通乗客用の昇降口、船背面のガラス戸へと駆け寄っていく。

「庵ー!そっち違うよ、下に降りて車に乗るのー!」

「分かってんよー!」

「じゃあ何でそっち並んでるのっ…て、あー!こらー!タラップ降りていっちゃダメってばーー!」
あのバカ無視しやがった、と鬼の形相で追いかけようとした晶の肩を、夏彦がぎゅっと掴んで制する。

「まあ待て晶、止めてやんなよ」
「えっ、先輩…」
「後で思いっきりしばいてやればいいだろ?さ、降りて車動かすぞ」
夏彦の背後で敦も大輔も口元に笑みを浮かべ、それを隠す様子もなく駆け出していった後ろ姿を眺めて目を細めた。

【7月31日・庵君が自重しません・ニヤニヤのとまらない一同・どよめく他の乗客・続く】












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