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ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

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商談。
*

「…何度見ても、凄まじいですね。
息子は道具扱い、いたいけな子供を何のためらいも無く殺していく」
「お前も、同じ事をするつもりなのだろう?」
映像を止めて顔を上げると、幾月は心外だと言わんばかりに眉をひそめる。

「あの異常者と同じだと思われたくはないですね。少なくとも、離縁間近の奥さんをストーキングするような趣味はありませんし、あんな子供じみた真似をするために、僕はこのシステムが欲しかったわけじゃない」
「では、何故?」
一番の疑問であった事を尋ねると、幾月は自慢話の前にいつもしていたような嬉しそうな笑顔を浮かべた。

「…死神の有効活用のためですよ。世界の脅威を減らすために、同類で戦い合ってもらうのです。どうです?上位シャドウであるデスをペルソナという形で召喚し、下位シャドウを粉砕させるのです。少年の自我は『エウリュディケ』でコントロールし、24時間監視させる設備を整えましょう。ペルソナだけでなく、戦闘に関しても出来るようなら徹底的に鍛え上げて戦闘マシーンに仕上げ、ただシャドウを刈り取るための機械にしてしまえる…こちらの安全を確保し、後は貴方と榎本さんのサポートがあれば彼単独でもタルタロスを制覇できるやも知れません…」
「…なんだ、結局は日向と一緒か」
「あの男とは違うと申し上げているはずでしょう?僕は世界平和のために、彼を使おうと考えているのに」

…絶対それだけじゃないだろう?そう腹の中で呟き、毒づく。

おそらく、舌の根の乾かぬ内にペルソナ制御プログラムを改良し別の悪事に利用する気でいる。
最初に狙われるとしたら、桐条のお嬢ちゃんか。
信頼されているらしいから、洗脳プログラムを言葉巧みに組み込むのは簡単だ。
後は、大好きなパパ亡き後に体よく利用出来るよう洗脳を施し、各地のペルソナ使いの子供達を再びタルタロス討伐と称してかき集め、自分の私兵にでも書き換えるつもりだろう。
もっと恐ろしい計画もあるかもしれないが、パッと思いつくだけでも「世界平和」とは真逆の利用方法しか思いつかない。
だが、奴の表情は余裕そのものだ。
むかつくが、俺に突きつけられた選択肢では奴の計画に乗っかるしかないと分かっているからだ。

「だとしても、随分な人権無視だな」
「ほほう。では堂島さん、貴方は日向二葉が人間であると?」
「法律上は、な」
「そうですね。でも、実際は人の皮をかぶった悪魔…本人が人間と思いこんでいる今は、またとないチャンス」
「…で?これからどうしたい」
「データが本物かどうか、早速確認させていただきたいのですが…」
「だと思った。仕込みは既に完了しているし、準備万端でお出迎えされたからな」

俺はパソコンに眼を落とすと、映像データのすぐ隣に保存されているデータフォルダを開く。

「…これが、日向の完成させた『エウリュディケ』のデータだ。手順は追って説明する。音響と防音設備の整った環境があるなら、すぐにでも使用可能な状態にしてあるが」
モニタの数字と英文、拡張子の羅列に幾月は眼を輝かせて見入る。
「素晴らしい…すぐに確認いたしましょう。最低限必要なものはありますか」
「手頃なイヤホンと実験体と転送先のメールアドレス。
データは圧縮すればそう重いものじゃない。何なら小僧の拘束先へ先に転送して、洗脳の前段階を形成するための波動…ペルソナの生の歌声を流す事も出来る。それを日向の残したマニュアルに沿って再生して聞かせると頭がカラッポになるらしい。その方がより後の実験もスムーズに進む」
「随分としおらしいことですな。…本当ですね?何か、企んではいませんね?」
「何もない。その代わり、メールを転送してデータに異常が無いと分かったら榎本を解放しろ。全て済んだ時点で、成瀬の治療をしてもらう」
「…成る程、承知しました。貴方とは、ビジネスの話がやりやすくて助かります」
幾月は、懐から黒いケータイを取りだし手短に会話を交わす。
「…話はつきました。では、これが先方のアドレスです。お願い致しますよ」
ホテルのメモパッドに書かれたメールアドレスを確認し、メーラーを立ち上げると添付ファイルを選び、普段通りに送信ボタンをクリックした。












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