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ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

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やあ( ´・ω・`) おしおきハウスへようこそ。
*

その日の夕方。
スタッフが撤収作業に追われる傍らで、利かないクーラーで熱のこもった室内にてぐったりと疲れに沈没しきっていた面々の控え室に、バタン、と勢いよくアイアイのマネージャーが満面はちきれんばかりの笑顔で入ってきた。

「いっやあ、有り難うございました皆さん!!今レオナのマネージャーさんから今年一番の大入りだったとお褒めの言葉いただいちゃいましたよ!!いやもう、ホンットに感謝感激雨あられ…」
手揉み足揉みの超ご機嫌笑顔でぬるい室内に入ってきたマネージャーは、室内に滞留する汗くささと突き刺さる視線で一瞬にして表情を凍りつかせた。

全員が全員、一様に同一の感情をぶつけてきたせいでもある。
えぐるような殺気。

やばい。これはやられる…!
そう思い一歩後退しようとしたその時、背後で素早く大輔が戸口を閉め、退路を断つと扉前に仁王立ちする。

「………」
「………」
非常に重たい沈黙が室内を包み込む…。

「やあ( ´・ω・`)マネージャーさん。このジュースはサービスだから、まずはこれを飲んで落ち着いてほしいお」

庵の差し出したポカリのプルタブを開け、一口おそるおそる喉に流し込む。
ぬるい。中途ハンパに甘く感じる。
えぐみが口の中に残るのが真夏の蒸し暑さには辛い。

「は、はい庵さん、今日はとってもいい司会進行だったそうで…」
「うん、そうなんだ( ´・ω・`)自分でも反響にびっくりしたよ。
…で、お客さんに聞いたら当日俺の名前入れたチラシ配ったんだって?」
「あ、ああ…それはその、レオナさんがご厚意で…」
「レオナ側のスタッフさんに後で聞いたら、マネージャーさんが全部オフセットフルカラー印刷で一万枚用意してくれてたって言ってましたよ( ´・ω・`)?」
「あぐッ…!」
「説明を求めますお( ´・ω・`)
時と場合によっては謝罪と賠償請求要求しますお( ´・ω・`)?

…ねえ、マネージャーさん…( ♯´・ω・`)ビキビキ」

既に八方塞がりなのを悟って、マネージャーの顔色がみるみるうちに桃色から土気色に変化していく。
周囲は険しい表情の大学生が出入り口から窓まで全てをフォローするように取り囲んでいる。死角無し。
冷や汗ダラダラ流しながら、マネージャーは腹を決めたのか「申し訳ないっ」と素直に頭を下げた。

「すみません!…レオナさん側からアイアイがダメだった時は相当客の見込みが出来る芸能人でないとスペース取れないって言われてついカッとなりましたすみませんすみません」

「認めましたお<●><●>」
「認めたな」「認めたね」「やはりそういう事だったか」「許せませんね!」

男衆五人、のそりと立ち上がりマネージャーを取り囲む。

「あのねマネージャーさん」
「はい何でしょう庵さん」
「俺もう芸能界興味ないの。早押しもひっそりしたいのね。だから、約束破られるとちょっとカチンときちゃうのね( ´・ω・`)」
「すみません、ほんっとにすみませんでした。ですがアイアイのためで…」
「今後はこういう騙し討ちみたいなの、ホントに止めてくださいね?<●><●>」
「はい、止めます。止めますから。本当に!もう、今回限りですからっ!」
男五人に詰め寄られ、マネージャーもひいっ、と短く呻いて涙目で首を激しく振って許しを請う。
必死さが通じたのか、大学生たちはふう、と庵の溜息を合図に怒りの形相を解き包囲網をほぐす。

「はいよろし。あんまりごねるようだったら背中のブツ抜こうかと思ってましたよ」
「ツッコミ勘弁ですよ晶君…とほほ」
「俺の出てる映像はローカルテレビだけの使用にしてくださいね。全国ネットダメ絶対です。インターネットじゃあもう大騒ぎになってたみたいですから、自然鎮火するのを待ちますので」
はいい、とうなだれるマネージャーの姿に得心したのか、庵はうんうんと頷くと「今日はお疲れ様でした」と形式的な一礼を返す。
「ところでマネージャーさん、アイアイは…」
不安げなのどかに、マネージャーは「それは大丈夫でした」と力無く笑う。
「ついさっき、退院出来ました。九州に着いた時点でもう一度診察させて、問題なければそのままいけそうですよ」
「良かった、藍ちゃん夏風邪治ったんですね!ホントに良かった…」
安堵して胸をなでおろすのどかに、そっと庵の頬が染まる。
「のどかさんにも、クイズ研究部の皆さんにも今回は誠にお世話になりました。今回は特別にレオナさん側からも特別ボーナスが出たそうなんで、帰りに園内の事務所でバイト代を受け取って帰ってくださいませね。今後とも、どうぞアイアイ共々よろしくお願いいたしますですよ、ではでは…」

そそくさとマネージャーが部屋を辞した後、庵を中心に全員がどっかりとパイプ椅子に着座し直すと「ふーーーっ…」と大きく息を吐き出す。
「後でケータイから確認してびびったぜ…一時、実況板で祭り状態になってたみたいだぞ」
「でもこれで、先輩がアンサーアンサーしてるの正式にばれましたね」
ケータイをいじる大輔の隣で心配そうな敦に、庵は「なるようになるさ」と庵はさばさばと答える。
「東京戻った時に店内対戦の相手が増える程度の問題で済めばいいけどさ」
「東京戻るまでもなく、行く先々で申し込まれるかもしれないぞ?」
「それなら望むところですよ大輔さん( ´ω`)」
余裕だなあ、と大輔のツッコミで一同やっと空気がほころぶ。
「まあ、後はあのマネージャーが良からぬ事考えなければいいね」
「問題はそこだよな…晶も結構ウケテたみたいだから、気をつけろよ。勧誘とか引っかかるタチじゃないとは思うけど…俺だけじゃなくてお前にまで被害広がるとか、ちょっと勘弁してほしいし」
「そこは心得てるよ。庵みたく、僕は脇が甘くないしね」
「うわ、むかつく」
「おいおい、いつまでだべってる気だ?そろそろ俺等も帰りの支度始めないと、先方に迷惑かかるぞー」
夏彦の鶴の一声で、「はーい」と皆のそのそと気怠げに立ち上がる。

ステージは、予想以上に労力と精神力を消耗する場所だった。
かつてクイズ大会等で活躍していた庵でさえ、今日全身筋肉痛の予感をひしひしと感じている。
だがそれは心地よい苦痛であり、不思議な達成感の共有となって全員にくすぐったい余韻を残していた。
不安は残るが、今は考えたくない。いや、楽しい事だけ考えていたかった。

「さ、帰ろう!今日はウチの食堂でごちそう食べ放題だよ!」
「やっぱりうどんだけどね!」と照れくさそうなのどかの笑顔が弾けて、男たちの腹の虫も正直に喜びを訴える。
「いやっっほう!」
「ののちゃんのご両親、太っ腹!!」
「うどん!うどん!」
「うわあ、うどんって聞いたら一気にお腹すいてきましたぁ!」
「本当に、昨日今日と申し訳ない!がっつりいただきますぜ!」
「もっちろん!みんな残さず食べてってね!」

高揚した気分と、達成感、あの瞬間の一体感を胸に、予想以上のお給金を手に、大学生たちはスタッフたちの感謝と笑顔を受け取り、夕焼けに染まるレオナワールドを後にしたのであった…。

【8月3日夕方・みんなくたくた・今晩は冷ぶっかけ・続く】












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