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ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

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※間隔空きすぎ申し訳なく…更新頻度落ち気味ですが、ちまちまと頑張りますです。( ´・ω・`)


彼女と彼の×みっつ。
*

庵がホテル最上階ロイヤルスイーツで優雅に爆睡中の頃、アイアイは昼食の後マネージャーの御手洗に呼び出されしぶしぶ部屋を訪問しにいった。

「ああすみませんねアイアイ…って、どしたんですかそのシブちんな不満顔は」
あからさまな寝不足顔に疲労の色をにじませて、マネージャーはベッドの縁に腰掛けたままカチカチを苛立たしげにボールペンの尻をノックする。普段は幾らせっぱ詰まっていても不平不満を表に出さない人物であるのに、今日は珍しく自身のイライラを隠そうとしない。アイアイもそれを察して若干殊勝げに身を縮みこませる。

「べっつにー」
「…何もないなら普段はニコニコしてらしゃるでしょうに。大方、昨日何か言われたんですね。イベントでむちゃくちゃしてた事とか」
「むむう、それはマネージャーさんがどうにかしてくれるって言ってたからアイアイはなんにも~。ただね~アイアイをアイドルじゃないってね~…」
「はいはい、何も言ってないならそれでいいです。何を言われても誤魔化し通してくださいね。何せ…東京TOKIOTV・秋のテレビ番組改編にレギュラーをねじ込むための分水嶺がこのイベントなんですから…最悪、春の新番組でもオッケーです。ただしどうやってもアンサー庵を引き摺り出さないと先方にかましたハッタリがばれてしまいます。彼の周囲は口の硬い人ばかりですから居場所特定が難しい事難しい事…」
あーあしんどかった、とここ数週間の労苦をとくとくと並べてまた恩着せがましく言いつのられるのかと思うと、自然とアイアイの表情は渋くなっていく。それを知ってか知らずか、マネージャーは「まあいいですけど」と、まだ物言いたげな唇をむん、と一文字に結んでアイアイのむっつり顔を見下ろす。

「…アイアイ、私の前で仏頂面は構いませんが、お客の前ではニコリしててくださいましね」
「わかってるよぅ~」
「はいよろし。では、昨日ざっとご説明した通り当日舞台でのリハーサルは今日の夕方五時から二時間程度の予定となってます。しっかりしてくださいね」
「はぁ~~い」

*

午後五時。夜のとばりが徐々に中世市街地を包む頃。
夕焼けの朱色に包まれる中でのリハーサル。
イベントは日中開催のため夜間照明は組まれない&通常営業中のため、ある程度お客さんが落ち着く夕方からの開始となった。
それでも時期的に夏休みの最中、「あれなーに?」と問いたげに、市街地のあちこちから遠巻きにステージを見つめる観光客の視線がなんとなく痛い。特に庵を除けば、こちらは有名でもなんでもない一般人ばかりである。晶たちアーサー大の面々でさえ、単にバイト気分でアンサーアンサーの紹介を手伝っていた前回と比べ、視線を感じつつクイズでの勝敗もミスもばっちり観衆にバレバレの中で明日見ず知らずの猛者とプレイを行うのかと思うと今更ながら胃が痛くなる思いである。

ステージセットはほぼ香川の時と同じだが、今回は純粋にアンサーアンサーを知っていてなおかつある程度遊んでいるプレイヤーが対象となるため、ステージ上の筐体は倍の4台、背景の大画面も2モニターで左右に分かれ一気に二試合の対戦を拝める仕様に変更されている。

五人団体戦のため、各2チーム×2試合が同時に行われ、先鋒から順番に勝ち抜け方式で戦い、どちらかの大将が倒されたら試合終了。
簡単に説明すると、極端な話、先鋒のメンバーが相手チームの先鋒から大将まで五人抜きをしてもよし、また前四人が負けても大将が五人全て倒して防衛しきっても勝ち。
対戦モード一試合につき一回、負ければ次のメンバーに交代で手駒がなくなったチームから順番に消えていく。
簡単明快な方式である。

スタッフによるデモプレイを交え、出場の仕方、退場場所、その他拍手の合図やプレイ上の注意等が粛々と行われていく。
ステージ下で黙々と熱心に耳を傾ける敦だが、そっと周囲を見渡し緊張を募らせる。

周りは同じく明日のイベントに参加予定の九州アンサーのチーム員たちばかり。
知った顔は全然なく、性別も容姿も雰囲気も様々だ。
気の強そうな女性、顔見知り同士らしい男二人の立ち話、ギャルっぽいタンクトップ女子にガリガリの気むずかしそうな眼鏡男が真剣な面持ちで顔を付き合わせてステージを指差し確認している。
もしも名札着用でチームと氏名が明記されていたらどんな人物かまがりなりに想像もつきそうだが、生憎大抵のプレイヤーは本名とは大きく異なるCNをつけてる訳だし、そのCNも額に書いてある訳でなし、気軽に聞けるような名前だとも限らないし。そう思うと、いちいち問いかける気にもなれず。

「(…一体、どれくらいの九州猛者が今ここに集まってるんだろう…)」
知ったところで自分の実力があがる訳でもないが、知っておいたら対策くらいでき…そうもないか。そもそもステージに立つような太い心臓の持ち主ばかりだとすれば、気の弱い自分と比べればそれだけでも不利な状況なのは全く変わらないのだから。
徐々に緊張で重たくなってくる気分を振り払おうと、何か楽しいものはないかと目線を周囲にキョロキョロさせる。

「あんまよそみすんなよ敦。お前さんがこの中で迷子になったら厄介だから…うう、まだ胃がムカムカしやがる…」
「ちょっ、先輩ひどいですよ!僕だって流石にここの中では…」

周囲:人 人 人 
知ってる顔:チーム桜島のメンツと視線の隅にちらほらりする曙の太ましい身体
現在地:はぐれたら終了レベルな説明参加者密集地帯
(しかも丁度群衆のど真ん中・整列もさせてないとかスタッフどんだけ仕事が(ry)
パーティメンバー:リーダーの夏彦・後輩の敦
(庵はステージ側で打ち合わせ中・晶は付き添いと称して杏奈の隣に急速接近を試み中・大輔はチーム桜島の代表・小野田と行動中で見あたらない)

敦のスペック:前科二犯(大学構内で迷い夏彦に救助される・大学構内で迷い夏彦の居る研究棟までたどり着けず夏彦自身に電話で救助を求める(←参照:春編))

回答:はぐれたら負けかなと(ry 

「えー」と言いたげな夏彦の青白いしかめっ面に、新潟の産んだ希代の方向オンチ・敦青年の夏は哀愁の中とっぷりと暮れていくのであった。

【8月11日夕方・アイアイブーたれ・敦涙目・夏彦青い顔・その頃庵たちは・続く】












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