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ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

白衣出陣する。
*

二回戦

チーム桜島
先鋒:引き続きみやむー 

A大Q研
次鋒:あんどうなつ(プロ88万)

あんどうなつ:得意・自然科学(2000pt越え) 苦手:漫画アニメゲーム(現在LV4)

「さて第二試合ですが、あの」
「ん?何だ」
唐突にみやむー氏に声をかけられ、夏彦は鼻先で返事をする。集中して何かする前はいつもこうで、不機嫌に見えるが実際にはそうでもなく、ただ周囲に気を払わなくなるためそっけない態度になるだけなのだが、それは往々にして相手には「おっかねえなあ」とか「感じ悪いなあ」と取られがちで、それが夏彦の大学内における「変人扱い」にも関わっているのだが、本人の自覚が薄く、治す気もないようなので仕方がない。みやむー氏は前者と取ったらしい、苦笑いを浮かべて「いやその」と夏彦の羽織っている白衣の襟元を指差す。

「それ、何のコスプレなんですか?ブラックジャックとか…」
「いや、俺は医大生じゃない。ケミカルリサイクルが専門だが。ついでにこれは自前だ」
「けみかる…って自前ええええ?」
「勝負衣装って言うのか?まあ、気にするな」
「…(いや、気になるだろ…)」


第一試合:虫食いクイズ
みやむー選択>スポーツ(漫アゲ温存しとこ) あんどうなつ選択>語学文学(まあこれで)
>スロットル:スポーツ×2・語学×3・ランダムでスポーツ・エンタin
 試合結果:0×30であんどうなつ勝利。

第二試合:多答フィニッシュクイズ
みやむー選択>趣味雑学(ちょっと本気) あんどうなつ選択>歴地社(じゃあこうだ)
>スロットル:趣味雑学×3・歴史×2・ランダムで自然科学・趣味雑学 in
 試合結果:0×30であんどうなつ勝利。


「………」
「……今、俺に起こった事をありのままに話すぜ!『先攻後攻関係なく、一発回答で全て持って行かれた。俺はただ1枚パネルをめくるだけだった』…な、何を話してるのかよく分からないと思うが、俺も一体何で負けたのか分からなかった…学歴がとかジャンルがとかそんなの全く関係ない、もっと恐ろしいクイズの片鱗を覗いた気分だったぜ…」
「つうか何で伝家の宝刀温存したまま負けてるんだよっ!バカかお前は!」
ごもっともな大輔の怒声にみやむー氏涙目で「だってー」と反論。
「あんだけ見るからに凹んでると投げ辛いよっ!何か、弱点突くっつうよりも刺すか刺されるかの方がイベント的に盛り上がるかなとか」
「あーもう、言い訳はいいからみやちゃんそこどけ!白衣と対戦出来ない!」
「おっ、てっちゃんが本気モードだ」

*
三回戦

チーム桜島
先鋒:みやむー → テッチャン(プロ2285万) 

A大Q研
次鋒:あんどうなつ

テッチャン:得意・歴史地理社会 不得意:エンターテイメント 

第一試合:連想クイズ
テッチャン選択>歴地社(最初から本気だしとくか) あんどうなつ選択>語学文学(初手はこれで)
>スロットル:歴地社×3・語学×2・ランダムでエンタ×2in
 試合結果:0×30であんどうなつ勝利。

「まじすか」
「マジだ」
すまんなボウズ、と年齢的には大差ないのだろうがくりくり頭と大きな目という直球な童顔で中学生に見える対戦相手に、夏彦は無自覚にお子様発言。相手はニコリと笑って「俺もう二十歳過ぎてるっすよ」と軽口を叩く。

第二試合:早押しクイズ
テッチャン選択>自然科学(むかつく…漫アゲ投げるの何かシャクだし、これで)
あんどうなつ選択>自然科学(ここで済ませるか)
>スロットル:自然科学×5・ランダムでエンタ・漫アニゲ in
 試合結果:0×30であんどうなつ勝利。

「かぶった上に負けた…俺の隠れた得意分野だったのに!悔しい!」
「というかだなテッチャンよ、何故白衣着て出てくる相手に自然科学を投げる」
「あ」
「熱で頭がやられてっぞ!しっかりしろー!」
背後から苛立たしげに睨む大輔に涙目でテッチャン弁明するも、時既に遅し。
その間、台を挟んだ向こう側ではアーサー大メンツのやんやの拍手喝采を浴びて、得意げに微笑む夏彦の姿があった。

観客側前列からはブーブーと、やや誇張気味なブーイングパフォーマンス。後方からは「頑張ってー」と桜島へのエールがそこかしこから聞こえてくる。予想はしていたが、アウェイって本当に味方は仲間と自分しかいないのである。もっとも、観客側もお祭り感覚でそこまでギラギラしていない和やかムードなのが救いだ。むしろ桜島側を応援するのは地元という身びいき的な感情であり、自然、自分たちの代表として見ているなら応援して当たり前なのである。ただ、九州は地元を愛する人が多いせいか、勝てば勝つほどこちらに対して明らかに「仮想ラスボス」的敵意を寄せて居るのが肌で感じられる。
「九州もんがなに本州の輩にやりこめられてるか」と、憤ってろれつの回らない雄叫びを上げてる、ほろ酔いなオッサン方の怒声が遠く聞こえる。現在の観衆意見をまとめると多分そんな感じなんだろう。その人情味が温かくて、憎めないのも辛い所だ。

四回戦:
チーム桜島次鋒テッチャン→中堅かっぺいた(プロ3353万)へ

結果:2:0のストレートであんどうなつ勝利。

「即負けか!」
「うわああああん俺の活躍もとい失態カットされたあああ!!」
「当たり前だ!他二人と同形式で何で負けるんだよ!後ろで見てたなら対策くらい立てておけよ!」
「いや立ててたよっ!立ててたけど俺も漫アゲ苦手なの知ってるくせに!ヲタの二人が意地張って負けるから!」
不機嫌全開で眉間をヒクヒクさせている大輔に弁明する間もなく「チェンジで」とにべもなくあごをしゃくられ、かっぺいた青年涙目で起立。席を外すと無言で大輔回答席に着席。ぼそりと「仇はとってやる」と画面に視線を落としたまま呟いたのが微かに聞こえた。

【8月12日昼・ヒゲ無双発動中・どうする大輔・続く】












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