一問目の分水嶺。
*
第一試合:多答積み重ねクイズ
ダイちゃん選択>漫画・アニメ・ゲーム(飛ばしていくか)
あんどうなつ選択>歴史・地理・社会(出来れば自然科学は早押し系まで温存しておきたい…歴地社はあいつも得意だが、全積みできれば勝ちの目もあるはず)
第一問:漫画・アニメ・ゲーム
次の中から、アニメ版「美少女戦士セーラームーン」シリーズの登場人物を選びなさい。
夏彦「(えーと…確かこいつは麻美さんが「太陽系の惑星名を選べばいいのよ」っつってたっけな…)」
大輔「おいおいベタ問だな(確か対戦用の問題って上位レベルに合わせられるんじゃなかったけか?)って………んんん?」
回答群:
【セーラーアスタルテ】【セーラーセレス】【セーラーパラス】【セーラージュノー】【セーラールナ】【セーラーベスタ】【セーラープルート】【火球皇女】【セーラーちびムーン】【タキシード仮面】
夏彦「・・・」
大輔「・・・」
「「なんじゃこの問題はああああああああ!!」」
男二人の表情は推して知るべし、である。
会場内に漂う微妙な(笑)の空気。そしてステージ上に立ち込める気まずい雰囲気。
女性代表の杏奈は苦笑い、アイアイに至っては「知らないのばっかりだよぅ」とぽかん顔である。
夏彦「(何なんだよこれは!せめてジャンプとかチャンピオン問題のがまだマシだぜ…あーくそ、太陽系太陽系…冥王星は引っかけなのか?何であれが入ってるんだか…○か?×か?えいくそ麻美さんならすぐ分かるんだろうに…!)」
大輔「(スタッフこれは何かの罰ゲームかよ!wiki見て適当問作ってるんじゃねっつうの!…えーっともうさっぱりわからん!安パイだけ選んで…)」
夏彦選択:【セーラープルート】【セーラールナ】
大輔選択:【セーラープルート】【火球皇女】【セーラーちびムーン】【タキシード仮面】
夏彦「おいおい火の玉あるのかよ」
大輔「これは確かみやちゃんから聞いた…気がする(他は安パイ)」
正解:【セーラーセレス】【セーラーパラス】【セーラージュノー】【セーラーベスタ】【セーラープルート】【火球皇女】【セーラーちびムーン】【タキシード仮面】
(誤答の【セーラーアスタルテ】【セーラールナ】は実写・ミュージカル版のみ)
大輔勝利! +15pt
大輔「勝っても嬉しくねえ」
夏彦「あれ?ルナって太陽系…」
まずは先取点を取ったのに苦虫噛み潰したような顔の大輔に対し、誤答に混乱している夏彦に庵がぽそりと「主役、主役」と耳打ち。
夏彦「…ん?…ああそうか!主役がムーンでルナとかぶってるってのは変な話だな!(やっとわかったぜ…)」
庵「まあ、そんなとこで」
かくいう庵も、「wiki見て情報更新しておくか…」と、自分の不得意分野がいかに裾野が広いかを痛感させられたのであった。
*
第二問:歴史・地理・社会
次の中から、九州地方の城郭を選びなさい。
【熊本城】【月山富田城】【備中松山城】【岡城】【名護屋城】【人吉城】【島原城】【飫肥城】【津和野城】【新発田城】
正解(反転):【熊本城】【岡城】【名護屋城】【飫肥城】【人吉城】【島原城】
(月山富田=島根・備中松山=岡山・津和野=島根・新発田=新潟)
双方パーフェクト・お互い15pt
大輔「流石に」
夏彦「落とさない、か…(次も漫画となると、まずいな)」
夏彦の表情がにわかに険しくなる一方、大輔は涼しい顔である。歴地社は双方出来て当然だと理解していたので、次で取れればまず問題がない=一問目で差をつけた事で、現状大輔の方が精神的にぐっと有利であった。伊達にクイズ研究会に所属していた訳ではないため、初回のような悪問でなければ仲間内で製作した対策問題集で充分に対応出来ると踏んでいたからだ。
その点、まだ発足したばかりで個々の能力のみで勝負している、研究にまで至っていないアーサー大の面々とは大きな差がついていた。
第三問:漫画・アニメ・ゲーム
次の中から、「かまいたちの夜2・監獄島のわらべ唄」内に出てくるストーリーを選びなさい。
【わらべ唄編】【サイキック編】【わらびもち編】【夏の終わり編】【底蟲村編】【陰陽編】【官能編】【妄想編】【洞窟探検編】【並行世界編】
夏彦の表情と指先が硬直した姿が、背後の画面で映し出されて観客側がにわかにざわつく。
夏彦が焦るのも仕方ない。彼は全くと言って良いほど二十年そこそこの人生上でゲームに触れてこなかった。イコール問われている意味すらさっぱりわかっていないのである。
その様子を窺うようなさざめきに、夏彦は余計に脳内がホワイトアウトしかかってくる。
「(いかん、緊張で脳みそがテンパってきやがる!)」
焦る姿は遠目からでも分かるようで、途端に観客からは「おお?」「ん?ん?」等の冷やかし混じりな声がそこかしこから上がる。
大輔は相変わらず涼しい表情で、手っ取り早く指先を動かすと腕組みさえして悠然と構えている。
「ヒゲ先輩、直感でいいからとにかく何か選んで!ゼロ個はダメ!」
背後から晶の叱咤を受けて、夏彦の背中が必要以上にびくりと強張る。あ、やばいなと壇上の誰しもが見て取った。
夏彦選択:【わらべ唄編】【わらびもち編】
大輔選択:【わらべ唄編】【サイキック編】【底蟲村編】【陰陽編】【官能編】【妄想編】【洞窟探検編】
「回答別れたよぅ!」
じゃあ答え合わせだよう、とアイアイの手振りで背後の巨大モニターに視線が集まる。
正解(白黒反転):【わらべ唄編】【サイキック編】【底蟲村編】【陰陽編】【官能編】【妄想編】【洞窟探検編】
(×【わらびもち編】=【わらび唄編】・【夏の終わり編】【並行世界編】は元々存在しない)
夏彦選択:【わらべ唄編】○【わらびもち編】×
大輔選択:【わらべ唄編】【サイキック編】【底蟲村編】【陰陽編】【官能編】【妄想編】【洞窟探検編】○
大輔パーフェクト、45ptで勝利!
おおおっ、と会場から盛大な拍手と歓声が上がる。大輔は答えるように着座したまま軽く握り拳を天に突きあげた。
「流石ダイちゃん、チュンソフ党員」
「わーい、かっこいいー!」
「この調子で次もいくぞ」
当たり前だ、と言う代わりにクールに微笑む大輔とは対照的に、一方の夏彦は「やっぱ違ったか…」と後悔先に立たずな様子でがっくりと項垂れる。
「先輩、なんとなくわらびもち選んだ理由は分かりますが」
「どうして選んじゃったんですか(笑)!」
後輩の指摘に、夏彦は「他の選択肢がどれもこれも間違いみたいで困ったんだよ(笑)!」と駄々っ子のように顔を真っ赤にしてツバを飛ばす。
「次だ、次!」仕切り直すように大声を張り上げる夏彦に、大輔は「一気にまくるか」と腹の中で思うのみであった。
【8月12日・まずは大輔先制・続く】
第一試合:多答積み重ねクイズ
ダイちゃん選択>漫画・アニメ・ゲーム(飛ばしていくか)
あんどうなつ選択>歴史・地理・社会(出来れば自然科学は早押し系まで温存しておきたい…歴地社はあいつも得意だが、全積みできれば勝ちの目もあるはず)
第一問:漫画・アニメ・ゲーム
次の中から、アニメ版「美少女戦士セーラームーン」シリーズの登場人物を選びなさい。
夏彦「(えーと…確かこいつは麻美さんが「太陽系の惑星名を選べばいいのよ」っつってたっけな…)」
大輔「おいおいベタ問だな(確か対戦用の問題って上位レベルに合わせられるんじゃなかったけか?)って………んんん?」
回答群:
【セーラーアスタルテ】【セーラーセレス】【セーラーパラス】【セーラージュノー】【セーラールナ】【セーラーベスタ】【セーラープルート】【火球皇女】【セーラーちびムーン】【タキシード仮面】
夏彦「・・・」
大輔「・・・」
「「なんじゃこの問題はああああああああ!!」」
男二人の表情は推して知るべし、である。
会場内に漂う微妙な(笑)の空気。そしてステージ上に立ち込める気まずい雰囲気。
女性代表の杏奈は苦笑い、アイアイに至っては「知らないのばっかりだよぅ」とぽかん顔である。
夏彦「(何なんだよこれは!せめてジャンプとかチャンピオン問題のがまだマシだぜ…あーくそ、太陽系太陽系…冥王星は引っかけなのか?何であれが入ってるんだか…○か?×か?えいくそ麻美さんならすぐ分かるんだろうに…!)」
大輔「(スタッフこれは何かの罰ゲームかよ!wiki見て適当問作ってるんじゃねっつうの!…えーっともうさっぱりわからん!安パイだけ選んで…)」
夏彦選択:【セーラープルート】【セーラールナ】
大輔選択:【セーラープルート】【火球皇女】【セーラーちびムーン】【タキシード仮面】
夏彦「おいおい火の玉あるのかよ」
大輔「これは確かみやちゃんから聞いた…気がする(他は安パイ)」
正解:【セーラーセレス】【セーラーパラス】【セーラージュノー】【セーラーベスタ】【セーラープルート】【火球皇女】【セーラーちびムーン】【タキシード仮面】
(誤答の【セーラーアスタルテ】【セーラールナ】は実写・ミュージカル版のみ)
大輔勝利! +15pt
大輔「勝っても嬉しくねえ」
夏彦「あれ?ルナって太陽系…」
まずは先取点を取ったのに苦虫噛み潰したような顔の大輔に対し、誤答に混乱している夏彦に庵がぽそりと「主役、主役」と耳打ち。
夏彦「…ん?…ああそうか!主役がムーンでルナとかぶってるってのは変な話だな!(やっとわかったぜ…)」
庵「まあ、そんなとこで」
かくいう庵も、「wiki見て情報更新しておくか…」と、自分の不得意分野がいかに裾野が広いかを痛感させられたのであった。
*
第二問:歴史・地理・社会
次の中から、九州地方の城郭を選びなさい。
【熊本城】【月山富田城】【備中松山城】【岡城】【名護屋城】【人吉城】【島原城】【飫肥城】【津和野城】【新発田城】
正解(反転):【熊本城】【岡城】【名護屋城】【飫肥城】【人吉城】【島原城】
(月山富田=島根・備中松山=岡山・津和野=島根・新発田=新潟)
双方パーフェクト・お互い15pt
大輔「流石に」
夏彦「落とさない、か…(次も漫画となると、まずいな)」
夏彦の表情がにわかに険しくなる一方、大輔は涼しい顔である。歴地社は双方出来て当然だと理解していたので、次で取れればまず問題がない=一問目で差をつけた事で、現状大輔の方が精神的にぐっと有利であった。伊達にクイズ研究会に所属していた訳ではないため、初回のような悪問でなければ仲間内で製作した対策問題集で充分に対応出来ると踏んでいたからだ。
その点、まだ発足したばかりで個々の能力のみで勝負している、研究にまで至っていないアーサー大の面々とは大きな差がついていた。
第三問:漫画・アニメ・ゲーム
次の中から、「かまいたちの夜2・監獄島のわらべ唄」内に出てくるストーリーを選びなさい。
【わらべ唄編】【サイキック編】【わらびもち編】【夏の終わり編】【底蟲村編】【陰陽編】【官能編】【妄想編】【洞窟探検編】【並行世界編】
夏彦の表情と指先が硬直した姿が、背後の画面で映し出されて観客側がにわかにざわつく。
夏彦が焦るのも仕方ない。彼は全くと言って良いほど二十年そこそこの人生上でゲームに触れてこなかった。イコール問われている意味すらさっぱりわかっていないのである。
その様子を窺うようなさざめきに、夏彦は余計に脳内がホワイトアウトしかかってくる。
「(いかん、緊張で脳みそがテンパってきやがる!)」
焦る姿は遠目からでも分かるようで、途端に観客からは「おお?」「ん?ん?」等の冷やかし混じりな声がそこかしこから上がる。
大輔は相変わらず涼しい表情で、手っ取り早く指先を動かすと腕組みさえして悠然と構えている。
「ヒゲ先輩、直感でいいからとにかく何か選んで!ゼロ個はダメ!」
背後から晶の叱咤を受けて、夏彦の背中が必要以上にびくりと強張る。あ、やばいなと壇上の誰しもが見て取った。
夏彦選択:【わらべ唄編】【わらびもち編】
大輔選択:【わらべ唄編】【サイキック編】【底蟲村編】【陰陽編】【官能編】【妄想編】【洞窟探検編】
「回答別れたよぅ!」
じゃあ答え合わせだよう、とアイアイの手振りで背後の巨大モニターに視線が集まる。
正解(白黒反転):【わらべ唄編】【サイキック編】【底蟲村編】【陰陽編】【官能編】【妄想編】【洞窟探検編】
(×【わらびもち編】=【わらび唄編】・【夏の終わり編】【並行世界編】は元々存在しない)
夏彦選択:【わらべ唄編】○【わらびもち編】×
大輔選択:【わらべ唄編】【サイキック編】【底蟲村編】【陰陽編】【官能編】【妄想編】【洞窟探検編】○
大輔パーフェクト、45ptで勝利!
おおおっ、と会場から盛大な拍手と歓声が上がる。大輔は答えるように着座したまま軽く握り拳を天に突きあげた。
「流石ダイちゃん、チュンソフ党員」
「わーい、かっこいいー!」
「この調子で次もいくぞ」
当たり前だ、と言う代わりにクールに微笑む大輔とは対照的に、一方の夏彦は「やっぱ違ったか…」と後悔先に立たずな様子でがっくりと項垂れる。
「先輩、なんとなくわらびもち選んだ理由は分かりますが」
「どうして選んじゃったんですか(笑)!」
後輩の指摘に、夏彦は「他の選択肢がどれもこれも間違いみたいで困ったんだよ(笑)!」と駄々っ子のように顔を真っ赤にしてツバを飛ばす。
「次だ、次!」仕切り直すように大声を張り上げる夏彦に、大輔は「一気にまくるか」と腹の中で思うのみであった。
【8月12日・まずは大輔先制・続く】
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