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ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

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(八月にまたがりますが、もう少しで終わりそうです…長々とすみません)

あいつが見ている。


我が輩は犬である。
名前は残念ながら、まだない。
そして、今更ながらつまらない意地を張っていたものと深く深く反省していた所である。…が、やはりあのチャラい男はいけすかぬ。一目見るだけでゾッとする。ああ、何故にご主人様はあのような男をお選びになったのか。ああ解せぬ解せぬ。
愚痴ばかりで何一つ実のない我が行動。
背中に枯れススキが吹きすさぶようだ…

と肩を落としていた矢先。
背面を取られ、身体が浮く。
不覚!なんたる不覚!
日本男児として生まれた我が身、背中を取られるとは…。

嗚呼。
不幸ここに極まれり。



「見つかったってよ!」
マジか!と驚喜するデフォ男に、糸目からの報告メールを見せてモヒはようやくだったな、とヤレヤレと安堵のため息をもらした。
「糸目君、どこにいるって?」
「化学実験棟の裏手。確か、自転車置き場があるあたりだったかな」
「よし、部室に来るようにメール通達よろ」
オケ、とモヒが手短な「五秒で来い」メールを送信すると、五秒で糸目からメール返信が戻って来た。
「ヒゲ先輩は来てるか、だって」
「あいつはもう…まだ根に持ってるのか」
「ふっきれたんじゃなかったの?」
何の話~?と聞き耳立てているツインテ先輩にモヒが手短に糸目のショートさんに対する失恋と新たな恋愛について説明すると、「結婚したくないタイプだね~」と、まったりキツイ訓示を述べられて一同苦笑い。
「結婚前提で付き合うとか重量感満点だよ~。あたしはちょっとパス、かな~?おなかが胃もたれしちゃうよ~」
「ツインテ先輩旦那子持ちでしょうがっての…」
「人生の先輩の言う事は聞いておくもんだよ~」

「僕たちは」「結婚どころかお墓の下に入った先まで考えてますけどね!」

「お黙りやがりなさいそこのロンポニ」
爆発してよろしいから、と吐き捨てるようにモヒがのたまうと、満足したようでまたいちゃつき始めた。のろけに対するツッコミすらご褒美のヘブン状態とは、何とも羨ましい状況である。
「いいな~ポニちゃんとロン毛君…(あたしも、後でデフォ男君とイチャイチャしたいな…)
「そ、そうだな…(やっべ俺何マジレスしてんだよっての…デフォ子に下心あるかと思われるのやだし…)あ、でも俺たちはまず!ワンコに名付けしてやらないと!な!」
あからさまに取ってつけたような対応で全員の視線を浴び、デフォ男はデフォ子の隣で小さくなって俯いてしまった。
「ま、まあ…ヒゲ先輩の動向を確認してから、メール返して…」
「おう!元気でやってるか!」
非常にタイミングよく、ヒゲがショート娘を連れてやってきた。ショートも外部メンバーながら「よっ」と気さくに笑顔を見せると、白い紙袋から「お土産」とミニ鯛焼きの紙包みを卓上に取り出す。
「500円で結構たくさん入ってるんだ、このミニ鯛焼き!あんことクリーム、チョコもあるから、まだ温い内に食べてくれよな」
おおおっ、と歓声があがり、我も我もと紙袋に手が伸び、あっという間にカラになる。「すげー食欲」とショートが満足げに歯を見せて笑う隣で、ヒゲが「食べ損なった…」と硬直したまま心底惜しそうな涙目を浮かべて立ち尽くしていた。
「ヒゲさぁ、そんなあからさまに落ち込むなって!後で一袋おごってやるから!ドーナツもつけてやるし」
「マジか!流石だな俺の嫁!」
「きっ、気が早い!バカかよ!」
甘いものでテンション急上昇のヒゲの背後で、ドアがかたりと音を立てて開いた。

糸目の顔が隙間からうっすらと見えたが…直後にドアは閉められた。

室内に重苦しい空気が漂う…。

「そ、そういえば返信は?」
「しようかなと思ったら、鯛焼きが目の前に出て来たからついうっかり」
「バカ!モヒのバカ!もう知らない!」
「追おう!糸目を全力で総員全力で追うんだ!このままではワンコが黒魔術の生け贄に」
「なってたまるか阿呆!だがしかし、どう見てもおかしな雰囲気だった!ヤバげなのは同意!全力で追った方がいい!と、俺も思った!」
「よし、みんな行くよ!」

【もう少し続きます】












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