3373plug-in

ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
君の名は。(了)

「あ、待って!こっちおいで!」
言うが早いか胸元へ飛び込むのが先か、ワンコはデフォ子の差し出した胸元へ見事収まると、そのフカフカな毛をスリスリさせてデフォ子の胸元でくうん、と一鳴きした。
「良かった、やっと捕まえたよ…ごめんねみんな、バタバタさせちゃって」
「あっ…ああああ!ワンコが、唯一の心の同士が」
「黙れ糸目、そしてこれはデ・フォ・子んちの!ワンコなんだよ!」
モヒにとどめを刺されて、糸目はその場でがくりと崩れ落ちる。大袈裟だねえ、とツインテ先輩が追い打ちの一言で介錯まで淀みなく済ませ、糸目は灰になったかのような撃沈ぶりで暗くどよーんと沈む。
「あらあら、相変わらずねえ…で、これがクイズ研究会オールメンバー?濃いわね」
セミロングの感想にヒゲが「一人二人違うのもいるけど」と前置きしておいて、「でもまあ、こんなもんだわな」と率直な感想を告げる。
「悪くないメンツだろ」
「そうねえ、パッと見だけどまんべんない感じ?このメンバーで飲み会開くなら誘ってほしいかな」
「おっ、いいこと言うじゃんセミロング!」
流石長年の付き合い、とショートが満面の笑みを浮かべて紙袋を受け取る。
「なあ、どうせだし糸目を発奮させるのも兼ねてこれからどっか食べに行くか?このまま鬱陶しくジメジメされたままだと尻の座りが悪いし…ワンコも確保したんだし」
「おお、いいっすね!」
モヒがすかさず同調するが、デフォ男が待て、と慌てて二人を制する。
「そ、その前に一応名前…」
「宴席で考えて、後日決めるってのは?」
「ええっ、じゃあデフォ男(仮)を一旦家につれて帰らないと…」
ワンコがそれは嫌だと身を捩りだしたため、デフォ子が慌てて抱え直す。
「つうか、もうデフォ男と揃いでいいんじゃね?ワンコデフォ男、みたいな感じで」
「そ~だね~。(仮)外して、仮免から正式に昇格?みたいな感じで~」
「ええっ、でもそれじゃあ取ってつけたみたいと言うか、わざわざお願いした意味ないじゃないですか!」
照れながらもモヒとツインテに食い下がるデフォ子に、ポニ子は「でも、普通考え無しに好きな人の名前を仮とはいえつけないと思うんですよね」と鋭い指摘。
「えっ、えっとそれは…」
「ポニーが言わないなら僕が言おうかな?デフォ子、君は既にもうその名前をつけている!そのワンコたんに!いや、つけたがっている!そうだね…それともう一つ、君らもすぐに結婚爆発しろってレベルな一流バカップルなんだからさ、僕らみたくオープンに自分たちの愛を語らってもいいと僕は思うんだ…」
皆が言い難かったことを事も無げに言い切り、ドヤ顔なロン毛にデフォ子は図星を突かれ耳の先まで真っ赤にしてごもごもと返答に難渋していた。
「じゃ、じゃあ…やっぱり、その…デフォ男君!この子、君とおんなじデフォ男、って名前にしてもいい、かな?
惚れた女に上目遣いで頬赤らませてお願いされては、男の答えは一つしかない。
「い、いいよ…俺、ちょっと恥ずかしいけど」
「ほ、本当?良かった!じゃあ…今日から君はデフォ男!デフォ男だよ!よかったね!はい、お返事は?デフォ男!」
ここでワンコはおおん、と一鳴きし…デフォ子の隣でおもむろに手を伸ばして来たデフォ男(本体・人間)に対し低い唸り声をあげると…あからさまな敵意をもってその手にがぶりと噛み付いた。力一杯。
「いっ……てえええええええええええええええええ!!ちょ、おま…あいいいい!!」
一度目は偶然かと思われた。が、その後デフォ男(犬)は二度、三度と噛み付き激しく吠えかかる。
「あからさまに拒絶されてるっぽいけど」
「あちゃ~、この名前はダメかあ…」
心底ガッカリした様子のデフォ子に、「じゃあ別の名前で」と気軽にセミロングが受け流すも、今度は全員が顔を見合わせる。
「いきなり」「ほぼ決まりかけてたのに」「別の名前って」「言われても」「なあ」
「何よ、みんな揃ってやる気がないわね!それなら私が考えてあげるわ!」
煮え切らない対応に、セミロングが開口一番「オンちゃんでどうかしら?」と自信満々に微笑む。
「オンちゃん」
「そうそう。世界に一匹だけのオンリーなワンちゃん、略してオンちゃん。どう?」
「つか、もしかして水曜どうでし」
「はいお黙りなさいなモヒ君!イヤなら代替案を出す出す!」
ぬぐっ、とモヒが押し黙ると、不思議な沈黙の後「それでもいいかも」とデフォ子は腕に抱いたワンコに囁きかけてみる。
「ねえ、じゃあオンちゃんはどう?由来もいい感じだし、どうかな?」
あやすように腕の中のワンコに問いかけると…今度は抵抗せず、おん、と一鳴きした。
「いいみたい!全然嫌がらないよ!」
「よーっし、じゃあそれで!さあ決まったことだし、みんなで飲みにいくわよ!」
セミロングの鶴の一声で、全員から祝福の拍手が巻き起こる。(糸目以外)
「うーっし、それなら移動すっか。お前らに報告もあるし」
「そだな。ヒゲとこれから宇宙のビッグプロジェクトに正式参加することになったんだぜ!あたしたちの五年計画を聞いてほしいしさ」
「おお!遂に例の計画始動ですかー?じゃあ俺もミラマト最新作のPRすっかなあ」
「なんだ〜モヒちゃん本当は言いたくて仕方なかったんじゃないの〜」
「じゃあ僕たちも」
「めくるめくラヴクラフト同好会に皆さんを勧誘いたしますよ!」
「いやそれはちょっと勘弁かな…私は、オンちゃん家に一旦送ってくるね!」
「そうしなくてもいいわ、ペット同伴でもいける居酒屋知ってるから!セミロングお姉さんにお店選びはお任せよ!今日はその子の命名記念日ってことで」
「なんだかんだで、グダグダしたけど全部上手く言ったっていうか…てか、俺納得いかない!何で俺の名前だとあんなにワンコキレたんだよ!俺何かしたか?」
「デフォ男、諦めなよ。…そして、そこで暗黒空間放ってる糸目!いい加減吹っ切れるように!でないとクトゥルフの呪いを発動させるよ?」
「ヒィ!」
なんだかんだで、十人揃って賑やかに移動する初春の夕暮れ。
それプラス、ご主人たるデフォ子の胸元で安堵を胸にワンコことオンちゃんは短く一鳴きした。



我が輩は犬である。
名前は今しがた決まった。
世界に一つだけのオンリーな名前、らしい。
デフォ男(仮)でなくなり、正直ホッとしている。
その上、そのような固有名詞を名付けてもらい、とても満足した次第。

我が輩はオンちゃんである。
名前はオンチャン。

後日、同名の有名な存在がいると知ったが、それはまた、別の話。である。

【了】

/作者あとがき↓

最後のお題、ということで全員出そう、と思いプチ集合話にしたら予想以上にてこずってしまい、こんなに長いことに…すみません、プチネタでしたのにここまで引っ張ってしまい、〆もこんな感じでグダグダってしまい正直申し訳ない感じですorz
お名前ですが、以前お聞きしたお名前候補をそのまま拝借させていただきました。おかげでオチまできれいに話が進み、その点でも感謝と謝辞を申し上げたく。onちゃん可愛いよonちゃん。
改めまして、のいや兄さんありがとうございました!

そして。
…ようやくたるあんお題完走!できました!
お題提供してくださったのいや兄さん、myuuさんには心からの御礼を申し上げます。
長すぎるほど時間がかかりまして、誠に申し訳なかったです。お二人の寛大さにも改めてこの場にてお礼を。
最後に、ここまで読んでくださった皆様も本当にありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
ハチヤでした。

(o▽n)<お疲れ様でしたオン!

ワンコがこれから少しでも幸せになればと願うばかりですオン。あと糸目も…w
企画完走お疲れ様でした!

2012.08.06 09:05 URL | の #CqAjKjhU [ 編集 ]

>のさま
|ω`)<ありがとうございましたオン!
本当、どうにか完走出来ました…糸目は何故ああなったのかwワンコ共々幸せになれば良いと思います!
コメントありがとうございました!

2012.08.06 22:06 URL | ハチヤ #- [ 編集 ]












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://3373plugin.blog45.fc2.com/tb.php/669-824b4e6e

| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。