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ゲーム二次創作中心ブログ。 更新まったり。作品ぼちぼち。

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杞憂。

*

何だかずっと走っている気がする。
双葉君を背負っているせいもあるのだろう、息が上がってきた。
普段もデスクワークと見せかけて、いろんな先生から呼び出されては駆け足で駆けつけ、やっぱり駆け足で雑用ばっかりしている僕だから、そこそこ体力には自信もあった。
しかし、何かおかしい。
シーサーに「待て」を指示し立ち止まり、レンガ造りの倉庫の陰で一息つく。
異様なほど静まりかえった、寂れた港の倉庫前。もう少し進めば海に辿り着く。
水面は、シーサーのサーチ範囲外の水底にシャドウが潜んでいる可能性があるためこれ以上近寄れない。
しかし何故だろう。そのことも分かっていたし、引き返した方がいいはずなのに、足は自然とこちらに向かっていた。
やはり何かおかしい。

「愚者」の気配は無い。
サーチをかけても、シャドウは見あたらない。
まるで、「愚者」と共に消え失せたかのように。

それなら安心すればいいのに、僕は今までにないくらい、内心、焦っていた。

どうしていない。
獲物が目の前に居るのに何故消えた。
おかしい。
やっぱり何かおかしい…。

「ねえおじさん」

シーサーに跨った、囚人服のパジャマ少年が囁く。

「気になる事があるんだ。ここの近くで、高い建物って無い?」

少年は険しい表情のまま、そう呟いて明けない空を見上げた。













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